はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

おいなりさんへ出かけました(伏見稲荷大社)

2016-09-11 13:29:11 | 寺社めぐり
伏見稲荷大社は、「外国人に人気の観光スポット日本国内三年連続第1位」に輝く観光地だそうです。
稲荷さんのシンボルと言えば、やはり千本鳥居です。なにしろ人気スポットなので、人が途切れることはありません。


ところで、この千本鳥居ですが、江戸時代に描かれた絵図には千本鳥居は描かれていないようです。鳥居を建てるようになったのは、ごく最近のことのようです。


稲荷神社のもう一つのシンボルは狐ですが、稲荷神社に狐が祀られているわけではありません。狐はあくまで神の使いなのです。


赤い鳥居に白い狐、なぜか不思議な世界を彷彿させてくれますね。そういうところが、パワースポットとして日本人だけでなく外国の人達にも人気があるところなんでしょか。


それでは稲荷の神様は、どんな神様なんでしょう。稲荷の神様は『古事記』や『日本書紀』には登場しません。京都は山城国と呼ばれていました。そこを拠点としていたのが、渡来人の秦氏です。その秦氏が祀っていたのが稲荷の神なのです。もともとは八幡神社同様、外来神ということです。


それはそうとして、稲荷神社は「おいなりさん」と呼ばれ、全国に約3万社もあるそうです。日本人にとって、もっとも親しみのある神様といえるでしょう。


赤い鳥居に導かれるように稲荷山を登っていきます。そして、一ノ峰が頂上です。標高233メートルですが、ちょっとしたハイキングです。


外国人に人気の観光スポットとあって外国人が多いです。


もちろん中国からの観光客も多かったです。着物を着ていますが…。


久々に訪れた伏見稲荷大社でしたが、縁日のような賑わいでした。天気にも恵まれ、「光と影」も楽しむことができました。


※訪問日 9月10日(土) カメラ:フジフィルムXーT10 レンズ:XF14mm XF35mm XF18-135mm

西安の旅 11

2016-09-10 19:38:11 | 中国の旅
西安の旅4日目は、いよいよ兵馬俑です。



西安から約36キロも離れた所にあるので、大型タクシーをチャーターして向かいました。
さすが、中国でも人気のスポットです。たくさんの人が押し寄せていました。さっそく秦の始皇帝が出迎えてくれました。


兵馬俑1号俑抗が見えてきました。


さあ、いよいよ兵馬俑と対面です。期待がふくらみます。


広い空間の下には、兵馬俑がずらりと並んでいました。奥行きは230メートルもあるらしいです。それにしても、たった一人の人間のためにこれだけのものを…。


1974年(今から42年前)に、井戸を掘っていた農民が偶然に見つけたものが、なんと世紀の大発見だったのです。


兵士達は東を向き、後方にある始皇帝陵を守っているということです。


ほぼ等身大の兵士は、ひとり一人の顔もそれぞれちがっています。


発掘は現在もつづいているようです。いったいどれだけの規模の遺構なんでしょう?


けっこう修復も大変な感じですね。というのも、この兵馬俑ですが、破壊された状態で出土しているのです。


こんな状態で土に埋まっているようです。かなり破壊されているのがわかります。秦を滅ぼした項羽(四面楚歌の人です)の仕業といわれています。


もともとは彩色されていたようです。永い眠りから覚めて、空気に触れると色があせていくそうです。


この兵馬俑が造られたのは、紀元前200年頃というのですから、中国の歴史の奥深さを感じさせられました。


西安に来る前に、大阪で兵馬俑展を見てきたのですが、やっぱり本物の迫力には数万倍かないませんね。


西安まではるばるやって来た甲斐がありました。

<つづく>

西安の旅 10

2016-09-09 18:35:38 | 中国の旅
中国の都と言えば、城壁に囲まれた姿をイメージしますが、西安市の中心地には、その城壁が残っています。この城壁は、随唐時代の皇城の城壁を基盤として、明代に改修されたものだそうです。その長さは東西約2、6キロ、南北約3、3キロで、周囲約12キロもあるそうです。中国で旧城壁が完全に残っているのは西安のみだそうです。
東門:長楽門です。このアーチは、近年に車用に空けられたのでしょう。


城壁の高さは12メートルだそうです。東西南北に門が開かれ、それぞれ三重の門楼が築かれ、さらに楼閣がそびえています。今、私たちは、城壁の内側にいます。


門と門の間には中庭のような広場がありますが、日本のお城で言うところの枡形虎口のようなものでしょうか。


城壁の上部は12~14メートルの幅があります。思っていたより広かったです。


ここで残念なことがありました。レンタサイクルで城壁を1周しようと思っていたのですが、なんと60歳以上には貸せないことになっているらしいのです。博物館では「特殊人」が嬉しい結果になったのですが、ここでは裏目でした。


しかたがないので40元払って、このバス?に乗ることにしました。歩けば南門まで約3キロですからね。もちろん城壁に登るのも有料(54元)なんですよ。


10分ほどで南門:永寧門に到着です。城壁の内側を見れば、大街の先に鐘楼が見えました。


城壁の近くには、いい雰囲気の古い家並みがありました。


ということで、城壁を下りて古い家並みの場所に行ってみました。本当は碑林博物館に行く予定だったのですが、いささか疲れたので…。


碑林博物館の近くだからでしょうか、書に関する道具屋筋という感じです。張さんに学校で習字を習ったかと聞くと、小学校で習ったそうです。日本と同じなんですね。


しかし、どの店も暇そうでした。


そうしているうちに、夕食の時間になりました。食堂までは輪タク?(下の写真の乗り物)で移動しました。狭い路地もスイスイ走り抜けて行きます。


今夜の夕食は、飲茶のお店でいただきました。ちょっと食傷気味ですので写真は1枚だけです。


こうして3日目の夜も更けていきました。
いよいよ明日は、西安の旅メインイベントの兵馬俑です。

<つづく>

西安の旅 9

2016-09-08 19:45:11 | 中国の旅
西安3日目は、大雁塔・青竜寺と巡ってきました。
そろそろお腹も空いたので昼食としましょう。またまた、食事の話ですがお付き合いください。

向かったのは中山門近くの、永興坊という中国の昔の建物を再現した食堂街です。


入口で、食券ではなくカードを買って、それで支払うシステムになっています。


昼時ということもあってか、けっこう賑わっていました。


おもしろいオブジェがありました。


たしかに昔風の建物ですね。


ここでも羊肉串焼きがありました。これはいただきました。ちょっとカレー味がしました。


これはアイスクリームでしょうか?


これはポテトです。これもいただきました。香ばしく美味しかったですよ。


おもちのような?おかしです。


これはカステラのようなものです。切り方が几帳面ですね。


この店で蒸麺を食べることにしました。


平べったい麺です。味は「何と表現していいのでしょう」という感じです。


うどんではありませんよ。右上のは、おもちみたいなものです。


こんな感じで、たくさんのお店が並んでいました。ちょっとずつ、つまみ食いしながら歩くのが楽しいのでしょうね。そんな影響でしょうか、京都の錦市場を歩いていても、大阪の黒門市場でも、こういう風景をよく見るようになりました。

<つづく>

西安の旅 8

2016-09-07 19:59:59 | 中国の旅
西安の旅の目的のひとつに青竜寺訪問があります。



青竜寺は、804年に(今から1212年前)空海が密教を学んだお寺です。四国八十八所巡礼の0番札所にもなっているお寺です。四国を遍路させていただいたご縁もあって、今回の旅では、是非訪れたい所だったのです。


りっぱな建物ですが、当時の伽藍はもちろん存在しません。1973年に発掘調査が開始されたそうです。それでも、その跡地に立つと、空海さんの時代がしのばれます。西安の旅の後、我が司馬遼太郎さんの『空海の風景』を読み直したのですが、そのころの空海さんの様子が見てきたかのように書かれています。


青竜寺は、他の場所と違って訪れる人も少なくさびしい感じがしました。日本人も昔はたくさん訪れていたそうですが、今回は私たちだけでした。今ある建物は、1984年に日中共同で建てられたものだそうで、日中友好がすすんでいた頃の遺産とも言えますね。最近はその熱も冷めて、どちらかと言うと厳しい時代になりました。


門をくぐるとスイレンの花がありました。こういうのを見るとホッとしますね。


ここの線香もりっぱでした。


中国では、空海さんがいた頃から40年後には、仏教弾圧がはじまります。その後も衰退していき、中華人民共和国の建国、更に文化大革命と廃仏の危機を経て、現在に至っています。最近は徐々に復興しているようですが、ダライ・ダマは未だ亡命したままです。


狛犬でしょうか?境内の木の枝にも赤いリボンが吊されていたのですが、おみくじを木に結びつけるようなものなのでしょうか?


中国の小学生でしょうか?遠足にでも来たのか、にぎやかに遊んでいました。足下の箱には、「青少年研学旅行 学具箱」と書いてありました。


0番札所と言うことで御朱印をいただきましたが、50元(約800円)もしました。日本では300円なので、連れあいがケチっていたら教授がプレゼントしてくれました。

<つづく>