花ごよみ

映画、本、写真など・

手紙

2006-10-21 | 映画
 
もう、5年位前になるのでしょうか、
新聞の日曜版の連載で読みました。 

すぐに読んだ内容を、
忘れてしまう自分にとっては珍しく、
長期間の連載だったせいもあるが、
かなり年月が経っているにもかかわらず、
結構、記憶に残っている物語でした。 

直貴にもう一度逢える!! 

映画化された作品を、
なつかしい想いと共に、
試写会で観ました。

主演は山田孝之。
相手役には沢尻エリカ。
兄の役には玉山鉄ニが出演。


勉強の出来る弟を、
どうしても大学に行かせたい。 

その思いで強盗に走ってしまった兄。
しかも、弟の好物の甘栗を見つけ、
それを取りに戻ったため 
住人に見つかり殺めてしまう。

もとはといえば、
すべて弟への愛情ゆえに犯した罪が、
弟の人生に犯罪者の家族という烙印を残し、 
夢や希望、恋までも奪ってしまい、
弟の未来を狂わせてしまう。

たった二人きりの家族。

二人を繋ぐ手紙の存在。

最後の直貴の決断、直貴自身にとっても、
兄にとってもつらい決断。
他に為す術は見つからない。

兄、弟の心の痛みを感じると 
やるせない気持ちいっぱいです。 

沢尻エリカの関西弁、少し変だけど
暖かくてホッとします。
母親役も違和感なく見られました。

お笑いコンビの夢??…。
そんなのは読んだ記憶にはなかったような。。。
新聞連載から単行本それから映画、
どこかの時点で変更されたのでしょうか?

同じく東野圭吾原作のドラマ、
「白夜行」の亮司と同様、
寂しさ、悲しさを秘めた
沈んだ暗い目をした山田孝之(武島直貴)が
お笑いを目指すなんて…
直貴とお笑い、しっくりこないです。
直貴の今まで歩んできた人生からも考えにくい。
ずっと心にひっかかりを生じたままです。

深い悲しみ、償いの心は永遠に存在して、
どんな風にしても、
消え去ることはないとしても、
直貴の家族には、
なんとか、幸せになって欲しい…。 
そう思いました。






 

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アサガオ(オーシャンブルー)の花が咲きました!!

2006-10-20 | 家の植物たち

5日位前から、やっと咲き始めました。
もう咲かないので、
切ってしまおうかと 
思っていたところなんです。
切らずによかった!!

 

時計草の実もたくさん成っています。 


  

イチゴにそっくりの花、
千日紅(ストロベリーフィールド)

 




 
光沢があり美しいグロキシニア。
まだまだ咲き続けます。

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出口のない海

2006-10-18 | 映画

「半落ち」と同じく佐々部清監督、 
横山秀夫原作。 
 
「人間魚雷」の「回天」とは、
敵に体当たりして自分も死ぬ、
悲しすぎる最後の特攻兵器。 

戦争が家族、恋人、 
自分の愛する人達を引き離し
未来ある尊い青年の命が失われてゆく。
あまりにむごいことです。

戦争の悲しさ、むなしさが
描かれています。 

本を先に読んでいたので
ストーリーは分かっていました。

泣く用意は出来ていたというか、
もう最初のキャッチボールのシーンから
涙が…。
その後もずっと泣いていました。

一人で映画に行くことになったので
他の人から少し離れたところで、
観ていましたが、
泣くのにはそれがよかったです。
かっこわるいので…。 

海老蔵(並木)は(武蔵)の時の,
力強い目とは異なり,
優しい眼差しで柔らかい心が見えました。

上野樹里 塩谷瞬 柏原収史 香川照之、 
尾崎杏奈…。
共演者もみんな満足。 

死にゆく人、 
死にきれなかった人(死を免れた人)
みんなとても愛おしいです。 
 
エンディングの竹内まりやの歌が 
悲しみを誘います。 

どうかなと思っていましたが
やっぱり観に行ってよかった…。 


本の感想は→こちらです。



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バラの絵

2006-10-17 | 水彩画


 
画像クリックで拡大します。



花の美しい時はほんの少しの間。 

はかない命を惜しむかのように
きれいな色、香りで今を自己主張
しているかのようです。
 
 
はつらつとした感じのバラ。


 

(10/1 鶴見緑地にて撮影)



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無痛  (久坂部 羊)  

2006-10-17 | 本 か行(作家)

無痛

序章から凄惨な現場シーン。
そんなに詳細に描かなくっても…。
飛ばしながら読みました。

なにしろ描写のどぎつさには閉口です。 
 
 
患者を診ると症状が分かる、
二人の医者。 

統合失調症を装いながら、
別れた妻へ、
ストーカー行為をする、
佐田の不気味さ。
 
痛みの感覚がない男、イバラ。
先が読めない彼の行動。
 
精神障害児童施設にいて、 
メールでしか会話が出来ない、 
十四歳の少女サトミ。

犯罪と病気の境目、
刑法39条の心神喪失の問題点を 
提起する刑事。 

これらの登場人物は複雑に 
交差し合っている。
 
全体的に、気持ち悪すぎて、
かなり飛ばしました。
さすがに文字を、
一つ一つていねいに読むことは
できませんでした。 

でも、早く先が知りたくて 
途中で止めてしまうことは出来ません。

重苦しい内容ですが、
読ませる作品でした。
 
最後の終わり方は気になりますが…。



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地下鉄(メトロ)に乗って  (浅田次郎)

2006-10-15 | 本 あ行(作家)
 



地下鉄、それは過去に行く出口、
過去へとつながる道。


思ったままの場所へ、
自在に行ける地下鉄を手段に、
軽々と過去へとタイムスリップ。 

そして今まで知ることのなかった、
事実の数々。

幾度となく時間をさかのぼったり、
戻ったりする主人公。

時間の逆行によって戦前、戦後、
亡き兄、父親、母親、 
そして真次、みち子の過去が見えてくる。
 
タイムスリップを通して 
家族というものを見直すことになる。 

血縁とは切っても切ることの出来ないもの。  
自分の力ではどうにもならないもの。

父そして兄への想い。 
父親の精一杯の生き様。

真次と一緒に地下鉄に乗って、 
過去への道を違和感もあまり感じさせないで
通過させてくれます。 

真次とみち子の関係、
運命的な巡り会い。

みち子のかけがえのない愛の深さを 
感じ取ることが出来ました。 

そして、考えもしなかった驚きの内容とは…。
(2回驚きました。) 

みち子とのあまりにも悲しい結末。

目に浮かんでくる時代描写も
生き生きとしています。

せつないけれど、明るい光も
少しは見えてくるラストでした。  
 
もうすぐ映画となって上映されます。

堤真一、岡本綾、常盤貴子、大沢たかお、 
田中泯らが出演。
 
どんな映画になっているのでしょうか?
楽しみです。





コメント (8)
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ランタナ☆

2006-10-14 | 家の植物たち
色、形が日ごと変わっていくので
毎日楽しんでいます。 

うれしい花です☆ 
 
 
朱色になってきました。
最初は黄色でした。 

 
これはまだつぼみです。

 
こちらはピンク一色です。

  
花が終わった後の実も、
きらきら光って
とてもきれいです。
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伸びすぎたマザーリーフ!

2006-10-14 | マザーリーフ

 
 
伸びすぎて、
葉っぱに元気がないような
気がします。

逆光で写真に撮りにくくても
移動も出来なくなりました。
 

この先どうなっていくのでしょうか?
コメント (9)
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夜のピクニック

2006-10-13 | 映画
 
みんなで夜歩く。
ただそれだけなのに、
どうしてこんなに特別なんだろう。


第2回本屋大賞を受賞した、
恩田陸の同名小説の映画化。
 
1000人で一緒に24時間80kmを歩く歩行祭  

特別なこの日だから私は秘密の賭けをする

かなり前に原作 を読んだので、
記憶は曖昧ながら、 
あらすじは、
おおよそ分かっていました。

ただ歩くだけのストーリーを、 
映画になんてできるとは、
思っていませんでした。
どのように映画化したのか
興味をもって見てきました。

映画も2時間のほとんどが、
ただ歩くだけ。 
あまり本との
違いはなかったように思いました。

でもあのテンション高い男の子は
映画となると、はしゃぎすぎの感がして、
見ていてこちらの方が、
恥ずかしくなるような気がしました。 

主役の貴子(多部未華子)の、
押さえた表情、
初々しくていい感じでした。


 
他の人は少し大人っぽい気がしましたが、
彼女は本当の高校生という感じです。 
 
最初の頃はダラダラとして
眠くなってきました。
この眠いまま続いていくのかなと思っていたら、
残り20キロ位のところから 
徐々に画面に引き込まれて行きました。

自分も歩行祭を歩いている気分になって 
足が痛くて疲れたような気持ちに
なってしまいました。
でも自分だったら80キロは絶対無理!
0を取った8キロ位で精一杯! 

青春て純粋で、
思うようにいかずイライラして、 
なんか見ていてじれったい、
そんな気がしました。

コメント (2)
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静物

2006-10-11 | 水彩画


画像クリックで拡大します。  
 
バックにカラスウリを置くと、
秋の気配が…。 

もうはや年賀葉書の申し込み書、
来年のカレンダー、 
手帳も販売し始めています。
おせちも予約開始とか。
月日の経つのは早いですね。
 
日本ハムファイターズ、パリーグ制覇、 
王手をかけました。 
プロ野球も、そろそろ終わりに、
近づいてきました。
秋、なんとなくもの悲しく寂しいです。
コメント (6)
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