English Collection

日頃目に付いた覚えたい英単語、慣用句などの表現についてのメモです。

"Zanshin" or kabala in motion

2008年05月09日 | 英語学習

4月のASJ月例レクチャーはニュージーランド人のDr. Alexander Bennettによる剣道を中心とする日本の武道の話でした。私は剣道はおろか柔道、空手、合気道、弓道など日本の武道、日本固有のスポーツはした事がないので(小学生の頃砂場で遊んだ相撲では話にならないでしょう)詳しいことは全く知りませんでしたがDr.Bennettのレクチャーで「残心」"Zanshin" と言う興味深い言葉を知りました。
残心と言うのは、例えば剣道では打突した後にも油断をせず、相手のどんな反撃にもただちに対応できるような心構えと身構えを示し、これを怠って、打突した後にガッツポーズなどをしたらたとえ正確に打突していても有効打突としての一本にならないそうだ。しかし、柔道ではこの残心の気持ちはスポーツ化により薄れ、一本を取った直後にガッツポーズを取る選手も少なく無い。
"Zanshin" が英語の辞書にあるか調べたがWikipedia以外には無いようだ。
Wikipediaからの抜粋です:Zanshin (Japanese: 残心) is a term used in the Japanese martial arts. It refers to a state of awareness - a state of relaxed alertness. The literal translation is remaining mind.
In several martial arts, zanshin refers more specifically to the body posture after a technique is executed. In kyudo for example, it means the remaining body posture after the shooting of an arrow. The body posture is intended to reflect the higher meaning of zanshin which is a mental aspect maintained before, during, and after an action.
In karate, zanshin is the state of total awareness. It means being aware of one's surroundings and enemies, and also being prepared to react.
Dr.Bennettの説明の中で "Zanshin or kabala in motion" と言う表現がありましたが "kabala" が何だか知らないので後で調べて見ると、これはどの英英辞書にも出ている言葉でした。
kabalaの説明をMerriam-Websterで見ると:
1: a medieval and modern system of Jewish theosophy, mysticism, and thaumaturgy marked by belief in creation through emanation and a cipher method of interpreting Scripture
2 a: a traditional, esoteric, occult, or secret matter b: esoteric doctrine or mysterious art
とあり、何だか宗教的、神秘的な話になってきたので深追いは止めました。
私は武道には全く縁がありませんでしたが、高校生の時から35歳までラグビーをやっていまして、他のスポーツはほとんどせず、ラグビー以外の趣味は全くない人間でした。Dr.Bennettの残心の話を聞いていて思い浮かべたのもラグビーです。何故なら、ラグビーでは相手・味方の反則で笛が鳴り試合が一時中断されても、ゲームの再開に相手の体制準備を待ったりしないので一瞬の油断もできないスポーツです。これは残心と同じだと思いながら話を聞いていました。

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