1月3日
万歩計をつけたら不思議なもので、一万以上の数字を目指すようになった。ほとんど毎日、午前6時半ごろ、家を出る。正面に桜島を仰ぎ、向かうは錦江湾である。与次郎の外堤防を歩く人は多く、知らない者同士なのに、「おはようございます」の挨拶が飛び交うのは、今の世相では考え難い出来事に思えてならない。冷たい潮の香を胸いっぱい吸い込むと爽やかで見も心もリフレッシュする。故郷の甑島を思い出す。「甑の寒鰤はうまかったなあ。おふくろはどうしているだろうか」「桜島そっと噴火を止めて冬」。又もう一つ年齢を重ねる冬が来た。
鹿児島市鴨池 川端清一郎(58)
万歩計をつけたら不思議なもので、一万以上の数字を目指すようになった。ほとんど毎日、午前6時半ごろ、家を出る。正面に桜島を仰ぎ、向かうは錦江湾である。与次郎の外堤防を歩く人は多く、知らない者同士なのに、「おはようございます」の挨拶が飛び交うのは、今の世相では考え難い出来事に思えてならない。冷たい潮の香を胸いっぱい吸い込むと爽やかで見も心もリフレッシュする。故郷の甑島を思い出す。「甑の寒鰤はうまかったなあ。おふくろはどうしているだろうか」「桜島そっと噴火を止めて冬」。又もう一つ年齢を重ねる冬が来た。
鹿児島市鴨池 川端清一郎(58)
