この1週間、切り抜き整理にアゴを出している。欲が多いのかノートの山である。時折、妻のクールな目が「大変ですね」と言っている。背中の年齢はとっくに欲を捨てて軽く残滓がないようにとの思いと裏腹に増えている。
この年末を機会に一部を捨て、精選主義にするかと悩む。無学の私には新聞は木鐸の教師なるが惜しいけれど惜別も勉強だと自己弁護している。
後でゆっくり読む時間は、左党の人の楽しい晩酌に似て美酒の文章に豊かに酔う気持ちになる。窓から見るたわわに黄色の実をつけたキンカンが消えるころは新しい出発に。
鹿屋市 小幡晋一郎(74) 2006/12/31 掲載
この年末を機会に一部を捨て、精選主義にするかと悩む。無学の私には新聞は木鐸の教師なるが惜しいけれど惜別も勉強だと自己弁護している。
後でゆっくり読む時間は、左党の人の楽しい晩酌に似て美酒の文章に豊かに酔う気持ちになる。窓から見るたわわに黄色の実をつけたキンカンが消えるころは新しい出発に。
鹿屋市 小幡晋一郎(74) 2006/12/31 掲載