はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

輝く瞳を見たよ

2009-02-06 20:26:08 | はがき随筆
 小学校に出向いて、読み聞かせの活動をしています。朝の時間を20分程いただいて紙芝居やお話をするのです。
 子供の目が一斉に向けられるという洗礼から始まります。彼らの瞳の輝きは、でも一体なぜだろうと考えてしまいます。
 つまりは、夢と希望だと思います。夢は、自分づくりの中で生まれ、空中を飛び、再び自分の中へ着地しようとします。
 しかし映像などの世界一般はこれに棹(さお)さしてもくれますが、自己を溶かしてもしまいます。
 子供は、物語の仮想性をを材料にして、夢と自分をつくりたいのではないかと思います。
   出水市 松尾繁(73) 2009/2/6 毎日新聞鹿児島版掲載