<吾が胸の燃ゆる思いに添いくるる川と源いづこに流る>
川内川の次に、どうしても球磨川を訪ねたかった。昨年末、熊本県の水上村奥地の球磨川源流を目指した。眼下に渓谷の澄んだ流れを見ながら、山また山のくねる道をたどる。
車を降り、ミズナラなどの落ち葉を踏み、けもの道のような小道をあえいで登った。やっと、水源の標識点に到着。一瞬、時が止まる。チロロとわく水。水音だけの、深くなれる世界に浸る。誕生した水は、下流でどんな物語を聞かせるのだろう。
春になれば、球磨川の支流、川辺川が私を待っている。
出水市大野原町 小村忍(65) 2009/2/13 毎日新聞鹿児島版掲載
川内川の次に、どうしても球磨川を訪ねたかった。昨年末、熊本県の水上村奥地の球磨川源流を目指した。眼下に渓谷の澄んだ流れを見ながら、山また山のくねる道をたどる。
車を降り、ミズナラなどの落ち葉を踏み、けもの道のような小道をあえいで登った。やっと、水源の標識点に到着。一瞬、時が止まる。チロロとわく水。水音だけの、深くなれる世界に浸る。誕生した水は、下流でどんな物語を聞かせるのだろう。
春になれば、球磨川の支流、川辺川が私を待っている。
出水市大野原町 小村忍(65) 2009/2/13 毎日新聞鹿児島版掲載