はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

家族

2009-02-19 16:00:53 | はがき随筆
 「スープの冷めない距離」とまではいかないまでも、車で10分程度の同市内に居住する娘の家族との交流は、「老い」の日々を潤してくれる。
 今春小学校入学の長女、保育園年中組進級の次女。昨秋、長男誕生で「じいじ、ばあば」の出番も増えた。純真無垢な幼児たちとのふれあいは、ひととき童心に帰られて、ゆったりと心豊かな時が流れる。
 弥生月のひな人形、五月(さつき)の天高く威勢よく泳ぐコイの群れ。いずれの行事も健やかな子供の成長を願う象徴で誇らしい。一人娘から家族が増える幸せをかみしめる日々……。感謝
   鹿屋市 神田橋弘子(71) 2009/2/19 毎日新聞鹿児島版掲載