長く孫子との出会いがなく、寂しさの余り電話する。懐かしい声が飛び込んで来る。次の週末の出会いを取りつける。待ちに待った夕方、好物を思案思考し老夫婦頑張って膳を整え、楽しいうたげを心待ちする。門□に車の音がする。出迎えてみると3人の孫子が車の中で気持ちよさそうに熟睡している。未娘が嫁いで十余年、中2を頭に3人の子供を授かり、共働きの中、仕事帰りに学習塾を回って連れ帰ってくるのが日課とのこと。日ごとの親子の激しい闘いを思い知らされ、起こすことをためらい、膳の品々を包み届け、未練の残る再会でした。
鹿児島市 春田和美(73) 2009/2/27 毎日新聞鹿児島版掲載
鹿児島市 春田和美(73) 2009/2/27 毎日新聞鹿児島版掲載