毎朝、庭には柿落葉がいっぱいだ。ときには熟した柿も落ちている。庭に柿の木が3本もあるので、汗と蚊に悩まされながら、これを掃くのが朝の一仕事だ。掃きながら、子どものころ少年団で、近くの神社の掃除が日曜日の朝あったことを思い出した。当時は早起き会といって竹ぼうきを持って神社に駆けつけての掃除だった。そこには松葉がいっぱいだった。それをみんな並んで掃除した。先輩から鍛えられた掃除の仕方は、今でも忘れず役立っている。あすの朝もまた、赤や黄色の落葉で庭は埋めつくされているだろう。また汗と蚊に悩むのか。
出水市高尾野町下水流 畠中大喜(72) 2009/10/14 毎日新聞鹿児島版掲載
出水市高尾野町下水流 畠中大喜(72) 2009/10/14 毎日新聞鹿児島版掲載