はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

祝・5万号

2015-05-05 16:12:09 | はがき随筆
 水色のイメージカラーに白文字の毎日新聞様。
 あなたは明治5年2月21日に東京で産声をあげ、今日2月12日をもって日本の新聞社史上初の5万号を達成と伺いました。歴史的記録に遭遇できた感動に浸っています。
 明治5年代は、鎖国から文明開化へと流転の最中でした。今日の伊藤芳明氏の主筆コラムに「新聞は読者から離れては存在し得ない」と、反省と未来への展望の論評に好感を持ちました。西部版の5万号まで、願わくばその年代まで、あなたの紙面の末席に随筆を投稿できるよう健在でありたい。
  出水市 宮路量温 2015/5/4 毎日新聞鹿児島版掲載

半人前と半人前

2015-05-05 13:12:12 | 岩国エッセイサロンより
2015年5月 5日 (火)

 岩国市  会 員   上田 孝

 「昔、同じ社宅にいた俳優のAに似ているご主人何ていったっけ」「んー?」「あ、思い出した。○○さんだ」「なーんだ。Aに似ているって言うからわからんかった」。人の名前や場所が思い出せないとき、私の説明でカミさんが言い当ててくれることはほとんどない。感覚や発想が根本から違うらしい。ただ日常生活で支障をきたすほどではない。むしろ発想の違いが生かされることがある。クロスワードパズルだ。私は連想が得意だが大雑把、カミさんは正確ではあるがそのまんま。お互い不足を補いあって大概全問クリアする。二人で一人前ということか。
  (2015.05.05 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロン より転載