時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

Je m'apelle・・・

2006-09-10 | 徒然

昔から自分の名前が嫌いだった
気づいたら勝手に作った名前を使ってた

正式に改名したいと思っていて
その気持ちは今も変わらない

多分
本名を名のっていた頃の自分
そして、その時代自体が嫌いだったんだと思う
名前のもっている宿命というか
名前が放つ思念みたいなモノが嫌いだったんだと思う
周囲の人が私に託した願いや希望が
重荷だったのかもしれない
きっと逃げたかったんだと思う

誤解のないよう
両親の名誉のためにも言っておきますが
両親から生まれたこと
育ててもらったこと
なんとか自力で生きていく力を身につけさせてくれたこと
それは無論感謝している
人生の先輩としても尊敬しているし
未だに超えられない大きな存在であると感じている
でも、それとこれとは別問題

みちから外れた子供にならないように
とつけてくれた名前
でもある意味
みちから外れた子供になりたかったのも事実

生まれてからの人生は自分のモノなのだから
自分の思うように歩いていきたい
そのためにも、自分の望む名前が欲しかった

それじゃ説得力ないか・・・

たかが名前
大半の人間はそう思うだろう
でも、私にとっては
されど名前だった

姓名したいと相談をもちかけ
どんな名前が良いのかと尋ねられた時

性別がわならないような名前であること
地に足をつけてしっかり生きていけるような名前であること
平凡な人生ではなく
何かを残せるような人間になれるような名前であること
そう答えたように記憶している

数ヵ月後、和紙に包まれた色紙に書かれていたのが

加見由

意外な名前だった

‘名は体をあらわす’という諺もある
これからの人生が何年あるのか解らないし
このまま何もなく無難に最期の時を迎えるかもしれない

でも
自分の願いや希望を込めた名前
「加見由」という名前を大切にしたい


Comment vous appelez vous?
貴方のお名前は?