時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

Grand Slam US Open Tennis Championships 2018 Men's Singles Draws

2018-08-26 | テニス
<Top Half>
ラファエル・ナダル(1/1) vs ダビド・フェレール ※1
ルカス・ラツコ( /77) vs バセク・ポシュピシル( /88)
ジレ・ミュラー( /128) vs ロレンツォ・ソネゴ(LL/121) ※2
カレン・カチャノフ(27/27) vs アルベルト・ラモス( /51)
ジャック・ソック(18/18) vs ギド・アンドレオッシ( /118)
ニコロズ・バシラシビリ( /36) vs アリアス・ベデネ( /78)
グイド・ペジャ( /65) vs キャスパー・ルード( /143)
カイル・エドモンド(16/16) vs パオロ・ロレンツィ( /94)
             
ドミニク・ティエム(9/9) vs ミルザ・バシッチ( /81)
スティーブ・ジョンソン( /34) vs デニス・イストミン( /75) 
ミーシャ・ズべレフ( /46) vs テイラー・フリッツ( /70)
ロベルト・バウティスタ(19/19) vs ジェイソン・クブラー(WC/99) ※3
デニス・シャポバロフ(28/28) vs フェリックス・オーガー・エイリアシメ( /117)
サム・クエリー( /35) vs アンドレアス・セッピ( /50)  
アンドリー・ルブリョフ( /37) vs シェレミー・シャルディー( /44)
ケビン・アンダーソン(5/5) vs ライアン・ハリソン( /56) 
             
フアンマルティン・デルポトロ(3/3) vs ドナルド・ヤング( /246) 
マテオ・ベレッティニ( /57) vs デニス・クドラ( /72)
アンディ・マレー(PR/382) vs ジェームズ・ダックワース(PR/448) ※4
フェルナンド・ベルダスコ(31/31) vs フェリシアーノ・ロペス( /63)
ボルナ・コリッチ(20/20) vs フロリアン・マイヤー( /193)
ロベルト・カルバレス・バエナ( /97) vs ミッチェル・クルーガー( /267)
ダニル・メドベージェフ(/36) vs エフゲニー・ドンスコイ( /80) 
ステファノス・チチパス(15/15) vs トミー・ロブレド( /214)
             
ジョン・イスナー(11/11) vs ブラッドレイ・クラーン( /92)
ニコラス・ジェリー( /42) vs ピーター・ゴヨブジク( /47)
キャメロン・ノーリー( /67) vs ジョーダン・トンプソン( /108) 
ダミル・ジュムール(24/24) vs ドゥシャン・ラヨビッチ( /62)
ミロス・ラオニッチ(25/25) vs カルロス・ベルロク( /172)
ジル・シモン( /40) vs ロイド・ハリス( /145)
ウーゴ・ユンベール( /139) vs コリン・アルタミラノ( /345)
グリゴル・ディミトロフ(8/8) vs スタン・ワウリンカ(WC/101) 

<Bottom Half>
マリン・チリッチ(7/7) vs マリウス・コピル( /82)
フベルト・フルカチ( /109) vs ステファノ・トラバグリア( /141)
アレックス・デミノー( /45) vs ダニエル太郎( /64)
アドリアン・マナリノ(29/29) vs フランシス・ティアフォー( /44)
マルコ・チェッキナート(22/22) vs ジュリアン・ベネトー( /60)
ヤン・レナード・ストルフ( /58) vs ティム・スミチェク(WC/103)
ロビン・ハース( /49) vs マッケンジー・マクドナルド( /79)
ダビド・ゴフィン(10/10) vs フェデリコ・ガイオ( /242)
             
ディエゴ・シュワルツマン(13/13) vs フェデリコ・デルボニス( /111)
ハウメ・ムナル( /85) vs ルベン ベメルマンス( /128)
ガエル・モンフィス( /39) vs ファクンド・バグニス( /149)
錦織圭(21/21) vs マクシミリアン・マーテラー( /50)
フィリプ・クライノビッチ(32/32) vs マシュー・エブデン( /54)
フィリップ・コールシュライバー( /34) vs ヤニック・ハンフマン( /129)
コランタン・ムテ(WC/112) vs ニコラ・マユ( /131)
アレキサンダー・ズベレフ(4/4) vs ピーター・ポランスキー(LL/119)
             
ノバク・ジョコビッチ(6/6) vs マートン・フチョビッチ( /41) 
テニーズ・サンドグレン( /61) vs ビクトル・トロイツキ( /102)
レオナルド・マイエル(/43) vs ラスロ・ジェレ( /89) 
リシャール・ガスケ(26/26) vs 杉田祐一( /91)
ルーカス・ブイユ(17/17) vs ヤニック・メイデン( /125)
マルコス・バグダティス( /93) vs ミハイル・ユージニー( /106)
ジョアン・ソウザ( /68) vs マルセル・グラノリェルス( /107)
パブロ・カレノブスタ(12/12) vs マレク・ジャジリ( /59)
             
ファビオ・フォニーニ(14/14) vs マイケル・モウ(WC/120)
ジョン・ミルマン( /55) vs ジョンソン・ブルックズビー(WC/1229)
ミハイル・ククシュキン( /84) vs ノア・ルービン(WC/135) 
チョン・ヒョン(23/23) vs リカルド・ベランキス( /104)
ニック・キリオス(30/30) vs ラドゥ・アルボット( /95)
ピエールユーグ・エルベール( /75) vs ユキ・バンブリ( /96)
ブノワ・ペール( /56) vs デニス・ノバック( /140)
ロジャー・フェデラー(2/2) vs 西岡良仁(PR/177)  

※1 ( / ) … (シード/世界ランキング)
※2 LL(Lucky loser/ラッキールーサー) … 予選で敗れたものの本戦出場をとりやめた選手に替わり出場する選手
※3 WC(Wild Card/ワイルドカード) … 主催者推薦
※3 PR(Protect Ranking/プロテクトランキング) … ケガにより6ヶ月以上戦列を離れた選手に対するATPツアーの救済処置
                                  離脱前に最後に出場した大会から3ヶ月間の平均ランキングを
                                  実際のランキングとは別に保有し復帰後にそのランキングを使って
                                  大会エントリーができるシステム
                                  期間限定の条件は2つ
                                  復帰戦から最大9ヶ月行使できるが
                                  行使する大会はワイルドカードを含めない8大会以下となる

    

アンディ・マレーは
プロテクトランキング枠での
出場になりました
Top Half
第2グループ
第3シード
フアンマルティン・デルポトロの山に入りました
他には
第8シード
グリゴル・ディミトロフ
WC枠の
スタン・ワウリンカらが入ってます
1回戦で
ディミトロフと
ワウリンカが対戦するのも
勿体ないかなぁ
と言う気が
致します

問題の
ノバク・ジョコビッチは
Bottom Half
よりによって
第2シード
ロジャー・フェデラーの山
準々決勝で
対戦する可能性があります
最悪…

その一方
最悪だけど
最高のカードを引いたのが
西岡良仁選手
恐らく
1回戦で
負けるけど
フェデラーと
対戦出来るなんて
しかも
メインコート!

錦織圭選手も
Bottom Half
第4シード
アレキサンダー・ズべレフの山です

第1シード
ラファエル・ナダル
1回戦は
ダビド・フェレールとの対戦です
ランキングを
下げてきているので
このような
対戦カードになってしまうんですね~
残念ながら
準決勝までは
問題なく
勝ち進むような気がします
第5シード
ケビン・アンダーソン
第9シード
ドミニク・ティエム
若手
デニス・シャポバロフ 
このあたりの
活躍に
期待したいと思います


     画像はWestern&Southern Open Cincinnati Official Siteより引用しています

賢者の愛 

2018-08-26 | 読書
この作品は
谷崎潤一郎の
「痴人の愛」に影響されたと言うか
ヒントに描かれた
作品らしい
谷崎作品は
「陰翳礼讃」「春琴抄」「細雪」
くらいしか読んだことない…

「痴人の愛」は
質素で凡庸
何の不平も不満もなく
電気技師として
真面目過ぎるほど
真面目に仕事をしていた
模範的なサラリーマン
河合譲治が
カフェーの女給
ナオミを
自分の理想の女性に育て
いずれは妻にしようとするも
逆に
少女にとりつかれ破滅するまでの
足かけ8年前から
約5年間の
回顧として書かれているそうです

「賢者の愛」は
河合譲治のような
愚かな男にはならないと言う
主人公・高中真由子が
最愛の父
正吾を自殺に追いやり
自分の初恋の人
澤村諒一を寝取った
朝倉百合に
復讐する話なのですが
その復讐がですね
歪んでいます

諒一と百合夫婦に生まれた
男の子に
直巳(ナオミ)と名付け
自分だけを
盲目的に愛する男に
育てると言うか
調教しようとするんです
物語は
直巳が25歳の時で
終わるので
足かけ25年の
復讐劇になるわけです
ですが
読んでいく中で
これ復讐なの?
これが
真由子の言う
‘賢者’って誰?
誰の‘愛’?
わからん…

裕福な家庭に育ち
愛するひとたちに
大切に守られ育てられ
人を疑ったり
貶めったりする心なんて
持ち合わせていない
これぞ良家の真由子が
父の後を追うように
出版社に務め
才能を如何なく発揮!
容姿端麗
経済力もある真由子は
一見
新しい時代の
自立した女性
そんな素敵な女性が
何故
初恋の男に
未練たらたら?
復讐と称して
夫婦の子供直巳を
調教しようとする?

直巳との関係を
百合に知れたあと
動揺した真由子が呼び出したのは
諒一でした
リュウ兄さまあ!
泣きだしその胸に倒れこむ…
直巳の立場
ないやん

だいたいやね
最後の最後に
告白めいたことするなら
諒一
奪いかえせばよかったやん!
それだけの
ことやん!?
そうはせず
赤ん坊に目をつける
その発想…
歪んでる

それ以前に
子供の時分から
自分のモノを異様に欲しがる
百合の体質に
危機感募らせるとか
ちょうだいちょうだい
と言われるがまま
何でも
渡してしまっていた
自分の性格とか
疑問もとうよ…

十一章で
百合は
真由子を道ずれに
自殺を謀ります

マユちゃんの人生 丸ごとユリにちょうだい

百合は
真由子の父親
正吾や
真由子の初恋の男
澤村諒一を愛していたんじゃなく
真由子そのものが
欲しかった
真由子そのものに
なりたかったんだ
と言う事に
気づかされます

直巳に対する
百合の母性を
感じなかったのも
そのせい?
逆に
百合が母性を発揮して
直巳との
親子関係が
密だったら
母親より2歳年上の
真由子に対して
異性を感じることは
なかったのかもしれない
男と女と言う関係も
成立しなかったか…

最終章
百合は即死
真由子は
首から下の機能を失い
心理的ショックから
言葉も
発することができなくなりました
ですが
そのかたわらには
直巳がいる

一年前
深夜に百合と真由子が
何故
東北自動車を走っていたのか
ふたりの間に
何があったのか
誰も知らない
そして
父親と
真由子の間に
何があったのか
直巳が知ることもない
直巳だけが
変わることなく
真由子を愛し続ける
直巳こそが
‘賢者’であり
‘賢者の愛’とは
直巳の愛をさしているのか?

と思いきや
車椅子に腰掛ける真由子の元に
戻ったきた直巳のかたわらに
若い女性が登場
少々はすっぱな品のなさが
姿形の美しさに性的魅力を加えているといった類の女です
真由子に目を留めて
途端に緊張した表情を浮かべました

この女って
一章に登場した‘香’じゃないよね…
今日は
海に反射する陽ざしがとても綺麗なので
それを背景に
二人でマユちゃんを楽しませてあげるんです
屈託のない直巳の口振り…
その時
彼女の口許が
苦し気な様子で
こう開いたように感じたのは
錯覚でしょうか
「ナ、オ、ミ」


それを背景に
楽しませるって
こ、これは
実は
直巳の復讐なのか?
いや
直巳に
その気はなくても
百合の心の叫びを
聞いてしまった真由子にとって
最後の最後に
諒一と一線を越えた真由子にって
直巳が側にいること自体が
みはや復讐!?
いや
諒一との関係後
直巳ともあったから
真由子に罪悪感ないか…

これ以上ないほどの
優しい笑みをたたえて車椅子に近寄る直巳は
やがて六十歳になるでしょう
そしてその時
真由子は
八十二歳になっているでしょう
永遠をスライスしながら
二人はずっとずっと一緒です 

           ~完~


少しずつリハビリ始めるとか
書いてあったし
そのうち
真由子
話せるようになるかもしれません
直巳の
真由子に対する愛情は
植えつけられた
調教された
ものかもしれない
けれど
永遠であって欲しい
そしていつか
真由子の心が
時の流れと共に
穏やかに清められることを
祈るのみです