4月
桜祭りで開放された横須賀米軍基地
突如
海から巨大生物の大群が襲来し
次々と人間を襲いだした
米軍横須賀基地に停泊中だった
海上自衛隊潜水艦『きりしお』は
唐突な出航命令を受けた
しかし
湾内に潜む何かに囲まれたことで
身動きが取れなくなった
艦を捨て
退去を決断した川邊艦長以下
乗員が陸上に見たのは
ザリガニを
そのまま数メートル級に引き伸ばしたような
巨大な赤い甲殻類の大群が
基地を闊歩し
それらに捕食される人間の姿だった
海上自衛隊・実習幹部自衛官
夏木大和三尉は
同僚
冬原春臣三尉と共に
逃げ遅れた民間人の子供13人と共に
『きりしお』内へ退避
艦の停泊場所が米軍基地内であること
湾内が
甲殻類に埋め尽くされていることから
外部からの早急な救助対応は望めず
『きりしお』は孤立した状況に置かれてしまう
民間人の犠牲も省みず
爆撃を画策する米軍陣営
政治的判断を優先させる内閣
非常事態にも関わらず
自衛隊への主導権移行には及び腰な警察
第三者として
ネット上の
小コミュニティの掲示板参加者も加わり
情報が飛び交う中
市街へ侵入した甲殻類
通称サガミ・レガリスの圧倒的な数と
強靭な生命力
容赦ない襲撃に対し
市民救助のため前線に立つ
神奈川県警機動隊は
凄惨な戦いを強いられることになる
一方
潜水艦内でも子供たちの間で軋轢がおこり
歪んだ人間関係があきらかになりつつあった
有川浩さんによる
自衛隊三部作の「海」に当たる小説でございます
実写化は
是非ともスルーして頂きたい
ジャンルの話です
比較的最近のパニック映画ですがと
The Mist(霧)とか
The Happening(ハプニング)
がございますが
雰囲気的には
ヒッチコックの
鳥が人を襲う「The Birds」や
毒蜘蛛が
大量発生して
町の人間を襲う系です
想像したくない…
サガミレガリスとは
相模トラフの冷水湧出域で発見された新種の甲殻類で
ザリガニやイセエビを巨大化させたような外見と
拳銃弾程度ならば跳ね返す固い殻を持つらしい
元は全長2cmに満たない小型の甲殻類であったが
深海探査艇アルヴィンIIが採取した
レガリスを事故によって沿岸域にばら撒いてしまったため
沿岸の豊富な栄養源を得た事によって
1m強から3m程までに
急激に巨大化したと言う設定になっております
夏木大和三尉と
冬原春臣三尉のコンビも魅力的ではありますが
己の利権に固執する官僚や警察幹部を尻目に
沈着冷静な才能を発揮する
警察庁より派遣された幕僚団の団長
警察庁警備部参事官・烏丸俊哉警視正と
危機管理能力の高さ&情報収集の才能にたけた
「警備のカミサマ」との異名をとる
神奈川県警警備部警備課所属
明石亨警部のキャラも捨てがたい!
機動隊では
到底対処しきれないと
早い段階で判断した両名が
これまた
事なかれ主義&利権優先の
煮え切らない官邸を動かすために
非常な仕掛けを計画するあたりは
読み応えあります
この二人をメインにした小説
書いてくれないかなぁ~
サガミレガリスの襲来から6日後
サガミレガリスに対し
あれほど苦戦し
傷つき
神奈川県警一機だけでも
一個中隊を下らない重症者を
多数出したと言うのに
自衛隊の圧倒的なパワーで
混乱は
一気に終息していきます
サガミレガリスの群れを
まるで紙人形でも破くように
引き裂いて進んでいく
自衛隊の姿をみて
誰しもが思うこと
初期の段階から
自衛隊が出動していれば…
突如巨大化した
ザリガニもどきが襲来してくるなんて
荒唐無稽な設定ではありますが
官僚 警察 防衛庁の
優柔不断な危機管理のなさは
実にリアルです
自衛の名のもとに
現在
日本に存在している
陸海空の自衛隊
いい加減
その宙ぶらりんな扱いを
真面目に考え直すと申しましょうか
ハッキリさせる必要が
ある時期に来ていることを
思わせる作品でした
って
こんな事書くと
〇よりだとか〇翼系?
とか言われちゃいそうですが
平和条約なんてあっても
いざという時
某国は
日本を守ってはくれないですよ
今更
日本が他国を侵略するなんて
100%ありえないわけで
寧ろ
自国を守る意味で
自衛隊の果たす役割は
大きいと思う次第です
非核三原則なんてモノが
日本にはございますが
某国の原子力潜水艦が
頻繁に
日本の港に入港している現実を
鑑みるに
いい加減
言葉の綾で茶を濁すのは
止めた方がいい…
ん?
小説のレビューのハズが…
海上自衛隊潜水艦『きりしお』で
籠城生活をおくる羽目になった
13人の子供達
特に中坊(中学生の男子達)が
心の成長を遂げていくあたりも
キチンと描いておりました
登場する
それぞれのキャラが明確に描かれ
しかも
魅力的だったかな~
そうそう
昨日
最終回を向かえた
TBSドラマ日曜劇場空飛ぶ広報室ですが
こちらも
何やかんや言って
良かったです
空井大祐一等空尉と稲葉リカが
ハッピーな結末を向かえての
エンディングは
有川浩女史原作の
最終章「あの日の松島」の結びとは
違うようですが
これに関しては
原作ファンも文句はないでしょう
有川女史が描く
登場人物は
個々がとても魅力的です
桜祭りで開放された横須賀米軍基地
突如
海から巨大生物の大群が襲来し
次々と人間を襲いだした
米軍横須賀基地に停泊中だった
海上自衛隊潜水艦『きりしお』は
唐突な出航命令を受けた
しかし
湾内に潜む何かに囲まれたことで
身動きが取れなくなった
艦を捨て
退去を決断した川邊艦長以下
乗員が陸上に見たのは
ザリガニを
そのまま数メートル級に引き伸ばしたような
巨大な赤い甲殻類の大群が
基地を闊歩し
それらに捕食される人間の姿だった
海上自衛隊・実習幹部自衛官
夏木大和三尉は
同僚
冬原春臣三尉と共に
逃げ遅れた民間人の子供13人と共に
『きりしお』内へ退避
艦の停泊場所が米軍基地内であること
湾内が
甲殻類に埋め尽くされていることから
外部からの早急な救助対応は望めず
『きりしお』は孤立した状況に置かれてしまう
民間人の犠牲も省みず
爆撃を画策する米軍陣営
政治的判断を優先させる内閣
非常事態にも関わらず
自衛隊への主導権移行には及び腰な警察
第三者として
ネット上の
小コミュニティの掲示板参加者も加わり
情報が飛び交う中
市街へ侵入した甲殻類
通称サガミ・レガリスの圧倒的な数と
強靭な生命力
容赦ない襲撃に対し
市民救助のため前線に立つ
神奈川県警機動隊は
凄惨な戦いを強いられることになる
一方
潜水艦内でも子供たちの間で軋轢がおこり
歪んだ人間関係があきらかになりつつあった
有川浩さんによる
自衛隊三部作の「海」に当たる小説でございます
実写化は
是非ともスルーして頂きたい
ジャンルの話です
比較的最近のパニック映画ですがと
The Mist(霧)とか
The Happening(ハプニング)
がございますが
雰囲気的には
ヒッチコックの
鳥が人を襲う「The Birds」や
毒蜘蛛が
大量発生して
町の人間を襲う系です
想像したくない…
サガミレガリスとは
相模トラフの冷水湧出域で発見された新種の甲殻類で
ザリガニやイセエビを巨大化させたような外見と
拳銃弾程度ならば跳ね返す固い殻を持つらしい
元は全長2cmに満たない小型の甲殻類であったが
深海探査艇アルヴィンIIが採取した
レガリスを事故によって沿岸域にばら撒いてしまったため
沿岸の豊富な栄養源を得た事によって
1m強から3m程までに
急激に巨大化したと言う設定になっております
夏木大和三尉と
冬原春臣三尉のコンビも魅力的ではありますが
己の利権に固執する官僚や警察幹部を尻目に
沈着冷静な才能を発揮する
警察庁より派遣された幕僚団の団長
警察庁警備部参事官・烏丸俊哉警視正と
危機管理能力の高さ&情報収集の才能にたけた
「警備のカミサマ」との異名をとる
神奈川県警警備部警備課所属
明石亨警部のキャラも捨てがたい!
機動隊では
到底対処しきれないと
早い段階で判断した両名が
これまた
事なかれ主義&利権優先の
煮え切らない官邸を動かすために
非常な仕掛けを計画するあたりは
読み応えあります
この二人をメインにした小説
書いてくれないかなぁ~
サガミレガリスの襲来から6日後
サガミレガリスに対し
あれほど苦戦し
傷つき
神奈川県警一機だけでも
一個中隊を下らない重症者を
多数出したと言うのに
自衛隊の圧倒的なパワーで
混乱は
一気に終息していきます
サガミレガリスの群れを
まるで紙人形でも破くように
引き裂いて進んでいく
自衛隊の姿をみて
誰しもが思うこと
初期の段階から
自衛隊が出動していれば…
突如巨大化した
ザリガニもどきが襲来してくるなんて
荒唐無稽な設定ではありますが
官僚 警察 防衛庁の
優柔不断な危機管理のなさは
実にリアルです
自衛の名のもとに
現在
日本に存在している
陸海空の自衛隊
いい加減
その宙ぶらりんな扱いを
真面目に考え直すと申しましょうか
ハッキリさせる必要が
ある時期に来ていることを
思わせる作品でした
って
こんな事書くと
〇よりだとか〇翼系?
とか言われちゃいそうですが
平和条約なんてあっても
いざという時
某国は
日本を守ってはくれないですよ
今更
日本が他国を侵略するなんて
100%ありえないわけで
寧ろ
自国を守る意味で
自衛隊の果たす役割は
大きいと思う次第です
非核三原則なんてモノが
日本にはございますが
某国の原子力潜水艦が
頻繁に
日本の港に入港している現実を
鑑みるに
いい加減
言葉の綾で茶を濁すのは
止めた方がいい…
ん?
小説のレビューのハズが…
海上自衛隊潜水艦『きりしお』で
籠城生活をおくる羽目になった
13人の子供達
特に中坊(中学生の男子達)が
心の成長を遂げていくあたりも
キチンと描いておりました
登場する
それぞれのキャラが明確に描かれ
しかも
魅力的だったかな~
そうそう
昨日
最終回を向かえた
TBSドラマ日曜劇場空飛ぶ広報室ですが
こちらも
何やかんや言って
良かったです
空井大祐一等空尉と稲葉リカが
ハッピーな結末を向かえての
エンディングは
有川浩女史原作の
最終章「あの日の松島」の結びとは
違うようですが
これに関しては
原作ファンも文句はないでしょう
有川女史が描く
登場人物は
個々がとても魅力的です