時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

赤い指 85

2010-06-09 | 読書
加賀恭一郎 第七の事件

少女の遺体が住宅街で発見された
捜査上に浮かんだ前原家
一見
平凡に思えたこの家族に潜む闇
一体
どんな悪夢が彼等を狂わせたのか

この家には
隠されている真実がある
それはこの家の中で
彼等自身の手によって
明かされなければならない


ひとつの事件から見える家族の肖像
二日間の悪夢と孤独な愛情の物語


加賀恭一郎の従弟で
警視庁捜査一課に勤務している
松宮脩平が初登場します

脩平が
伯父である加賀隆正の病室で
親子のように会話するシーンから始まりました
それ以降は
正直
読むの止めようかと思いました

自分の感情のままに
女の子を絞め殺し
総てを責任転嫁する息子・直巳
愛情を履き違えている母・八重子
総てにおいて事なかれ主義の父・昭夫

またこの展開か…

気分わり~ムカつく
不愉快極まりない!

ですが

誰しもが
避けたいと思っている現実
どうか
我が身に
我が家族に降りかからないで欲しい
と願わずにはいられない
余りにも切実で
誰しもがぶち当たるであろう
難題なのであります

可能かな限り
考えまいと思い
後回しにしている事柄を
こうも
リアルに
真っ向から突きつけられるとですね…
凹むんですよ


前原家にとっての救いは
昭夫の実妹・田島春美

とてつもなく不愉快な気分になり
果てしなく滅入りそうになる拙者を
どうにか引き上げてくれたのは
ラスト

恭一郎と
父・隆正との
目に見えぬ親子の絆が
つまびらかにされるシーンでしょうか…

家族があるって~のも
良し悪しだなぁ~

っ~か
‘加賀恭一郎シリーズ’って
この手の事件
多過ぎやしませんか?

勘弁してくれ~~~~

この記事についてブログを書く
« 新たな試み | トップ | 孤高のメス 57 »
最新の画像もっと見る

読書」カテゴリの最新記事