時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

四季シリーズ~四季 冬 The Four Seasons Black Winte~

2022-03-05 | 読書
生と死
すべてを超越し存在する
時間という概念をも
自らの中で解体し再構築し
新たな価値を与える彼女
超然とありつづけながら
成熟する天才
真賀田四季
天才の成熟と到達
彼女の内面を
ある殺人事件を通して描く
作者の1つの到達点であり
新たな作品世界の入口ともなる
4部作完結編

四季は言った
それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です
と…



最終章❛冬❜
❛春❜の頃から
1世紀近く
時代が進んでいると思うのですが
それが
全然感じられません!
と言うか
むしろ
そんなに経過してたの?
と驚かされました
真賀田四季が
どの段階で
人型から解放されたかは
分かりませんが
個人としての
生命の終わり❛死❜を
超越し
永遠の存在を選択した
その一方で
四季のDNAが
人型の中で継承されている
引き継がれている
このあり方が
興味深いです
人間の不自由さ
限界を認識し
手放した一方
誰よりも
その不自由さや限界を
慈しんだのが
孤高の天才
真賀田四季だったのかも…

四季が
唯一認めた?
犀川創平を
自分のテリトリー(次元)に
引き入れることなく
西之園萌絵の傍らに留めたのも
興味深い
って
戸籍上
犀川萌絵
いや
西之園創平
になってるよね?
記述はないけど…

すべてのシリーズを
読んだわけではありませんが
四季シリーズは
視点の多様性を
再認識させられたというか
発想の転換の必要性を
感じました
とても
哲学的な作品でした

S&Mシリーズ
Vシリーズ
読んだからこそ
理解しうる世界観
そして境地

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