孤高のメス 完結編 命ある限り

劇症肝炎で
死の淵をさまよう
藤城俊雄の生体肝移植を
久野章子の制止を振り切って
敢行する当麻鉄彦
ドナーは
藤城俊夫の妻・春子

一方
医科大学新設を目指す
鉄心会の理事長
徳岡鉄太郎は
ALS（筋萎縮性側索硬化症）に
侵されながらも
医科大学の建設に
邁進する同時に
鉄心会を追われ
今もなお
リベンジを図る
雄琴病院・副院長
荒井猛男の対抗馬として
衆院選で
当麻の亡妻の父
大川松男を擁立する

医学界の現実を鋭くえぐる
医療ドラマの最高峰
完結



本当に
この作品が最後です
後半は
衆議院選挙と
市長選挙がメインでした

結論

　衆議院滋賀一区
大川松男　vs　荒井猛男

　湖西町町長選挙
徳岡銀太郎　vs　荒井猛男　

荒井猛男は
惨敗です

青木隆三先生と
佐倉周平先生の娘
中条三宝との仲も
10年以上
先の話にはなりますが
結婚できそうです
富士子さんの妹
松原潤子さんはまだ
大学生です！
これから良縁あります！

大川松男の息子
翔子さんとは
義母姉弟の間柄の
山科無二が登場！
父松男の
衆議院立候補により
対抗馬の荒井一派が
スキャンダルとして
マスコミにリークし
その存在が
世間に知られることとなりました
が
当人は
さして気にすることもなく
むしろ
今回のことで
父である
松男を二度にわたり
助けてくれた当麻鉄彦と
当麻が属する
鉄心会の存在
鉄心会を作り上げた
徳岡鉄太郎の提唱する
医者の理想に感動！
県庁を退職し
医師を志すことになります

そして
お父さんの妻・頼子の
許しが得られるのなら
社会人に門徒戸を開いている
神奈川医大等
関東地方の医大を目指し
入学できたなら
議員宿舎に一緒に
住まわせて貰いながら
大学に通いたい
と言う内容の
手紙が届きました

文系の学部を出た人間が
簡単に医学部には入れない
とつぶやく大川に
無二からの手紙のコピーを読んだ
徳岡鉄太郎は
間違いなく、入れますよ
もし来年失敗しても
更に
一年辛抱してもらえれば
と答えたのです
いよいよ
鉄心会の
徳岡鉄太郎が目指す
医大創立が
現実となるのです

そして
季節は春
富士子さんの妹
里子さん（次女）は
博多の学校に転勤してきた
恋人とこの秋
結婚するようです
三女の潤子さんは
芦屋女学院大学を卒業
芦屋に留まり
小学校の先生をしています
で
当の富士子さですが
実家から
夫の住まう湖西で
暮らしていました
湖西高校で
古典の講義をしながら
甦生記念病院のホスピス病棟で
『平家物語』の朗読を
再開しています
夫婦そろって
忙しくも
穏やかな暮らしています

当麻先生は
この先
国境なき医師団に
参加すると言う
構想もあるらしく
でも
10年位先かなぁ～と

すると
富士子さん
だったら
行ってもいいわ
でも
その時は私も一緒に行きます
私も
看護師の資格を取ります
だから
いきなりは駄目よ
三年前に仰って
それに
子供のこともあるから…

来年の今頃は
家族がひとり
増える予定ですって！
おめでとう

主な登場人物が
それぞれ
落ち着くところに
落ち着いて
一様に
希望に満ち溢れ
幸せに暮らしてくれて
良かったです

実川剛先生
全然登場しませんでしたが
元気なのか？

最後に
願わくば
少なくとも
荒井猛男と島田春次
この二人は
医療界から
抹殺する展開が
欲しかったかな？