時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

かえられないもの

2006-10-07 | 徒然

人生が
天の命(めい)によって
支配されているという思想を基本にすると

‘運命’とは
人間の意志にかかわりなく
身上にめぐってくる吉凶禍福
人間の力を超えた作用

‘宿命’とは
前世から定まっているものであり
かえることはできない
                  ・・・というものらしい

自ら進むべき道を
切り開き歩んでいくことにより
己の未来は
如何様にもかえることができる

そうは思ってみたものの
右往左往しながら思い悩み
自問自答しては我が身を振り返り
切磋琢磨して
日々精進して
やがて終末を迎える

そういう一生をおくること自体が
すでに‘運命’であり‘宿命’なのだろう

今 辛いのも
今 幸福なのも
すべては
最期の時を迎える瞬間に
最終的に完成されるであろう
‘自己’(自分という人間)を
形づくるための過程に過ぎない
と私なりに受け止めている

そしてもうひとつ

‘性分’
これもまた
かえることができないものだ

たとえば
学生時代ついでに職場にも
常に早めに登校出勤してしまう

羽目を外せない
よい子を演じてしまう
つい他人の目で行動してしまう

要領が悪い
人の輪に溶け込むのが苦手
環境に順応するのに時間がかかる
すぐ自己嫌悪に陥る
etc.

これは本当に
昔から
かわらない・・・



その‘性分’ってシロモノが
とても 異常に 信じられないほど
厄介なのである
近頃
特にそう実感 



人生から何かを省くことができるなら
         私は迷わず‘性分’を選ぶだろう
                       
                        by加見由




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