時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

孤高のメス 神の手にはあらず 第4巻 26

2010-02-23 | 読書
死亡肝移植によって
一命をとりとめた大川が
拒絶反応を起こし
再手術のため台湾へ来る
当麻は
翔子もまた病魔に侵されていることを告げ
自らメスを執った
最愛の翔子と共に生きるため
古巣の甦生記念病院へ戻る決心を固める当麻
しかし
病魔は静かに翔子の体を蝕んでいた…
現代の医療システムに警鐘を鳴らす
衝撃の問題作
ついに完結


読み終えました
翔子さんの‘死’で
幕を閉じた訳ですが
愛する女性を二人も失った当麻鉄彦
今後
医師として生きていけるんでしょうか

この結末は
余りにも
悲し過ぎやしませんか?

ここに来て
鉄心会と云う
全国に展開する
医療チェーンの出現は大きいですね~
この手があったか!

崇高な理想を掲げた王文慶亡き後
博愛医院も甦生記念病院同様
没落するのは明らか…
地方の医療施設や大学病院
単体では
周囲からの圧力や制約が余りにも大きく
リスクが大き過ぎる

そんな中
民間でチェーン展開
しかも
人間性も含めて優秀な人材の確保を心がけた
鉄心会…
国会議員である徳岡鉄太郎の掲げる理念が
鉄心会全体に広く長く根付くことを期待するばかりです
(せめて小説の中だけでも…)

ともかく
鉄心会の傘下に納まった
甦生記念病院で
再び
その手腕を発揮することになった当麻鉄彦
心の痛手は大きいぞ!

病理学のスペシャリスト張先生は
甦生記念病院に来るのか?
王文慶の次男や
島田光治(甦生記念病院元院長)のご子息の今後は?
富士子さんの今後の動向も気になる

しかし
ここで幕を閉じるべき
っと大鐘稔彦氏が筆を下ろしたのなら
それがベストなのでしょう

困難な手術にも挑み
目の前に救いを求める患者を助けようと
全身全霊で治療に励んだ当麻鉄彦
医術の神が降臨したかの如く
神業的な彼の手
しかしそれは
決して‘神の手にはあらず’

夏には
堤真一主演で
映画が公開されるそうです
イメージ的には
堤さん悪くない気がします
楽しみです

いよいよ
『居眠り磐音江戸双紙』シリーズに入ります

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