韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

韓国4大河川日韓市民視察団 報告 4

2010-03-03 03:39:46 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 ヨジュではヨジュ環境運動連合のイ・ハンジンさんの案内で視察をしました。この日も、クレーンが倒れたり、工事現場にある仮の橋が崩れたりと、事故が相次いでいます。イさんは毎日のように現場をチェックして、問題があるたびにマスコミの知らせているそうです。おかげで最近は脅迫電話も来るようになり、この日も「日本人をなぜ連れてくる」といった脅迫メッセージが届いていたそうです。


説明をするイ・ハンジンさん。ユーモアに満ちた説明は通訳するのに苦労しました。彼のおかげで工事現場の中にある「展望台」に入ることが出来ました。


イ・ハンジンさんの説明を聞く視察団の仲間。工事の進み具合の速さ、工事の規模の大きさに、みんなショックを受けました。


カンチョンダムの建設現場。手にしている写真は去年の夏の様子。河川敷の木や草を伐採して工事を強行しています。一度破壊した自然をどのように回復しようとするのでしょうか?


カンチョンダムの工事現場近くで記念撮影。手にしている横断幕は「命の川と湿地を守れ!」という文字です。ここでは、警察のヘリコプターがうるさく上を旋回していました。

韓国4大河川日韓市民視察団 報告 3

2010-03-03 03:23:11 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 パルダンの次はヨジュ。ここではダムの工事がすでに始まり、コンクリートを流して基礎工事を行っています。こんなに急ピッチで進めるのは、大統領の任期中に何箇所かを仕上げるため。突貫工事のため、まだダムの具体的な設計が終ってなく、模型を使った実験を今やっているという新聞報道がありました。

 とにかく、規模の大きさと工事の早さに、参加された視察団の皆さん、かなりのショックを受けていました。


ヨジュに作られる3つのダムの一つ、イポダム。すでにコンクリートを流し込んで、ダムの基礎工事を行っています。 


工事現場の中にある「展望台」の鳥瞰図を見ている視察団の仲間。工事現場の担当者から早く出て行ってくれと、しつこく言われました。


イポダムの隣のヨジュダムの現場。川を半分以上せき止めて工事をしているのが良く分かります。せき止められたため、川の汚染がいっそうひどくなっています。

 
ヨジュダムの建設現場の下流部分。横に伸びているものは、汚染した水をきれいにするためのフィルターですが、端が切れていますね。これで川の水はきれいになるのでしょうか?

韓国4大河川日韓市民視察団の報告 2

2010-03-03 01:39:03 | 環境保護&エコツアー(2011まで)
 視察団の初日の26日はハンガン流域の2箇所を訪ねました。有機農業の農地を潰してサイクリングロードと生態公園や体育施設を作るという4大河川事業の関連事業が強行されようとしているパルダン地域と、すでに堰(実際にはダムです)の建設が始まっているヨジュ地域の2箇所です。

 北ハンガンを挟んで、パルダン生協のあるチョアン面ミョン(南楊州市)の向かい側にトゥムルモリという場所があります。二つ(トゥ)の水(ムル)の端(モリ)という意味で、ここで北ハンガンと南ハンガンが合流するところで、ヤンスリ(両水里)という漢字語の地名も使われています。ここはハンガン流域で有機農業が始まった発祥のところ。いま4大河川事業に反対して、ソウル近郊の神父が交代で泊り込みをしています。


車を降りるとイチゴの体験農場の看板が目に入りました。その日も子供を連れた家族づれが団体で訪れていました。このような農業体験で年間、12万人もの人がパルダン地域を訪れるそうです。



バスを降りて歩いてトゥムルモリへ向かいます。左は韓国の代表的な環境NGO、「環境運動連合」のマ・ヨンウンさん。今回の視察団でも大活躍しました。



泊り込みをしているスウォン教区のチェ・ジェチョル神父。一緒に話をしているのがセマンクム干拓事業に反対しているチュ・ヨンギさん。


毎日、午後3時にはトゥムルモリのここでミサをしています。そんな場所で記念写真を撮りました。