韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

映画「의형제(義兄弟)」は楽しめます

2010-03-08 02:14:15 | 僕の韓流~ソング&シネマ
 今日は、4大河川の話はちょっとお休み。その代わりに、映画の話です。

 ソン・ガンホ、カン・ドンウォン主演の「의형제(義兄弟)」を週末に観ましたが、なかなか楽しめる映画でした。いずれ日本でも劇場公開かDVDで発売されるでしょうが、観る前に(観た後でも言いですが)じっくり勉強したら、もっと面白い話です。

 ソン・ガンホは北の間諜(スパイのことですね)を捕まえる国家情報院の職員(まあ、スパイです)。カン・ドンウォンは北から派遣された工作員(これもスパイのこと)。この二人が、ある人物の暗殺を巡ってすれ違います。その後、ソン・ガンホは任務の失敗の責任を取らされ首になり、カン・ドンウォンも北からの指令が来なくなり、見捨てられます。そして、すれ違ってから6年後、二人は偶然出会いますが……。これ以上書くと、ルール違反でしょうから、やめておきますが、「影」と呼ばれる北の大物工作員がかなりです。ホントにこんな雰囲気なんでしょうね。

 今まで北から亡命した人間が何者にか殺されたり、ある大学の教授(それも外国人教授として)が実は北のスパイだったとかいうニュースが報道されたこともあります。
 また、最近は北から亡命した人たちを報道しなくなったために、どんな人たちが何人ぐらい南に来たのかも良く分からなくなりました。このように南に来るためのブローカーがいて、お金さえ渡せば亡命できるという話を聞いたこともあります。このような南北関係の原実を変な先入観なしに知っていれば、もっと楽しめる映画ですよ。

 主演のソン・ガンホは、以前南北のスパイ戦がテーマの「シュリ」にも出ていました。あのときは100%シリアスでメロドラマに仕上がっていましたが、今回はかなり違います。時代が変わったので、国家諜報院の描かれ方もかなり違います。リストラまで出てくるのですから。
 もうひとりの主演、カン・ドンウォンはどんどん上手くなっていって、今赤丸急上昇中の若手俳優です。祖国に見捨てられた工作員という雰囲気で、魅力も迫力もあります。
 というわけで、今日は映画の話でした。