[16回予告編] MBC drama LightandShadow アン・ジェウク主演
最近、お気に入りのドラマがアン・ジェウク主演の「光と影」。70年代前半から現代までショービジネスでの主人公、カン・ギテの物語です。韓国のナイトクラブというかディスコというかステージ付きの大型クラブがあり、当時の様子を見事に再現しています(といっても、さすがに70年代なので、直接見たわけではありませんが)
70年代前半といえばパク・チョンヒ大統領の独裁が強まり、政治的な緊張もあちこちであった時代。映画や音楽にも検閲があり、引っかかると放送禁止だけでなく、一般の人が歌うことすら禁止されました。こんな歌の代表的な例が「朝露(아침이슬)」(キム・ミンギ作詞作曲、ヤン・ヒウン歌)です。
チョン・グァンニョル扮する国会議員が「最近の学生たちの歌は問題だ」と「朝露」の歌詞を引用して言うせりふも、こんな時代背景を把握していれば、一層楽しめるドラマです。ピンナラ(光の国)ショー団の団長が警察で北朝鮮のスパイにでっちあげるぞ、と脅したシーンなど、娯楽ドラマのレベルじゃないですね。この団長、朝鮮戦争のとき北朝鮮軍に少年兵として参加して捕虜となり、休戦協定締結の後、北に戻らずに南に定着したと言う設定になっています。これは、実際にありえた話で、時代背景の描き方や登場人物同士のからみあいが、いっそう見ごたえのあるドラマに仕上げています。
いったい、どんなスタッフが作っているのかと検索したところ、やはりと納得しました。このシナリオを書いた人はチェ・ワンギュというベテラン作家でした。いままでの代表作品を並べると、
ホジュン(1999~2000)、商道/サンド(2001~2002)、オール・イン(2003)、朱蒙/チュモン(2006~2007)、ロビイスト(2007)、食客(2008)、アイリス(2009)
いやあ、これだけ人気のあるドラマを書いているシナリオライターなら、面白いわけです。ぜひ日本で放映されたときは見てくださいよ^^
アン・ジェウクとてもいいですね。元気な好青年を演じるとピカ一です。踊*大捜査線のOのようなイヤミがなくて、さっぱりしていますね。歌手のソム・タムビも歌手としての役ですが、主人公に片思いするすこし陰のある役柄を、上手く演じています。全50回ですので、今年半年間続くので、これからもっと楽しみですね。(たぶん、現在の韓流ブームまでつなげると思いますが、映画かな、それともKポップかな)