ようやく7月になり、仕事も一段落しました。順序は逆ですが、まず6月29日に行われた<海民プロジェクト>のシンポジウムからお伝えします。
3月下旬、中津干潟の足利さんからのメールで突如、韓国現地のコーディネータとしてかかわるようになった<海民プロジェクト>ですが、4月からの3ヶ月間の感想も含めて、ちょっとメモしてみます。僕自身、湿地関係の交流はラムネットなどでかなり担当していますが、<海>そのものになると、やはり勝手が違うので、最初は分からないことがたくさんありましたね。
また、博覧会の会場の中の会議室で、NGOが中心になって国際シンポジウムを行うという<重み>についても、最初はあまり実感できませんでした。当日、祝辞をしてくださったメンバーもそうそうたるもの、知らないうちに<重み>のあるシンポジウムになっていました、。
会場は120名ぐらいはいれるカンファレンスホール、のべ人数で70名ぐらいの参加だったと思います。(どなたか正式な人数を発表してください) また、日本館の町田館長、国際館のキム・ヨンソク館長など、そうそうたるメンバーから祝辞をいただいています。いままで、いろいろとシンポジウムに参加したり、コーディをしたり、通訳を担当したりしていますが、これほどのメンバーがそろい踏みをしたことが、ちょっと、驚きです。
また、総合地球環境研究所の秋道先生や、三重大学の目崎先生など、こちらもそうそうたるメンバーが揃いました。写真は質問をしている秋道先生。
目崎先生は風水の専門家(?) イラストつきのPPTで質問をしています。
最後の記念写真。どうもご苦労様でした。
今回のシンポジウムの感想をメモると、
1 単純に「海を守る」のではなく、地域に蓄積された<地域知>をグローバルな<知恵>に発展していくためのネットワークが必要だというスタートラインに立ち、
2 東アジアでは黒潮を中心とする交流を担当したり、海の恵みから恩恵を受けている人々を<海民>として認識しました。
3 ただ、<海民>という用語は日本では歴史的、学術的に使用されているので市民権もあるが、韓国の場合はそうではないので、用語については慎重に考えていく必要性があり、
4 NGOと研究者の役割という問題では、市民科学の活動・歴史が日本にはあり研究者とNGOを結ぶ一つのモデルケールとなるが、韓国では市民科学の活動がまだ始まったばかりである。
5 今後の方向性に関しては、毎年1回、日本と韓国を交互に訪問して<交流会&戦略会議>を持ち、<地域知>の共有を行いネットワークを<重み>のあるものに発展させていく。(僕の私案)
とまあ、まだまだいろいろありますが、無難なところがこんなところでしょうか? このほか、いろいろと気がついたところもありますが、今日はこのぐらいにしておきます。(続く)