9月3日(月)、京畿道、パルダン地区のトゥムルモリで4大河川整備事業に反対する930回目の「生命平和ミサ」が行われました。3年前から連日行われていた「生命平和ミサ」も、この日で最後となりました。マスコミの報道を紹介しましょう。
930日間、毎日続いて … 有機農施設自ら撤去中
(ヤンピョン=連合ニュース) キム・キョンテ記者 = 4大河川事業推進と有機農地の保存をめぐって3年間対立していた京畿道揚平郡トゥムルモリで最後の生命平和ミサが開かれた。
4大河川事業阻止カトリック連帯は、3日午後、揚平郡楊西面(ヤンソミョン)トゥムルモリで司祭と信徒、農民など 300人余りが集まった中で 930回目の生命平和ミサを行った。
生命平和ミサはトゥムルモリで 4大河川事業に反対して有機農地保存のために 2010年 2月 17日から、毎日同じ時間に南漢江と北漢江が合流するこの場所で行われた。
全国集中ミサの時には 1千名余が参加し、少ない時には 3~4人しかいないときもあった。
この日、ミサを担当した水原教区のチェ・ドッキ司教は「(生態学習場を作るという仲裁案に合意したが) まだ終わっていない」と発言、「生態公園をどのように造成するか、農民たちがどのように暮らしていくかまだ分からない」とこれからも注目するように訴えた。(以下略)連合ニュース
今後は、国土海洋部、京畿道、楊平郡、農民代表、カトリック司祭など8名で構成された<官民協議会>で具体的な内容を決めることになっています。国土海洋部はトゥムルモリが河川法上では河川敷に当たるため、いっさいの営農を認めない立場を崩していません。農民側は公園やスポーツ施設でなく<生態学習場>を作るのだから、当然農業は続けていかなくてはいけないという立場です。たぶん、1回や2回の話し合いでは終わらないでしょう。河川法自体を改正しようという動きも出てきそうです。
どちらにしても、開発と保存をめぐって<官民協議会>で調整しながら解決をしていくという方法は、韓国では時々見かける方法です。チョンジュのヒキガエル公園でもありましたし、スンチョン湾の湿地の保存に関してもあります。また、規模がとてつもなく大きいですが、シファ湖の環境改善と周辺整備、それにバランスの取れた開発のために<官民協議会>が作られ、ここは法律でも定められた機関になっています。この<官民協議会>の内容や実績について、詳しくチェックする必要がありそうです。