ヴァンパイア検事2 - "Vampire prosecutor 2" Ep.1
お気に入りのドラマが始まりました。OCNというケーブルテレビ局(映画で有名なCJエンターテイメントグループです)で人気のあった「ヴァンパイア検事」の第2弾です。主演は、あのハン・カインの旦那のヨン・ジョンフン。演技力はあるのですが、これといった代表作がない中で、このシリーズは待ちに待った代表作になりました。
ヴァンパイアが検事という設定もめちゃくちゃですし、血をなめるとその人が体験した過去がわかるという設定もかなりですが、出演者の雰囲気もよく、演出もケーブルテレビの準深夜帯の放映なので、非テレビ的な演出(ちゃんと見ていないと分からなくなるという演出です)が光っています。先日の放映では日本人の女優さん(さあ、だれでしょう)も出演するなど、サービス精神も満点で、これからの放送が楽しみです。この女優さん、またあとで登場するそうなので、たのしみです。
もうひとつ、ドラマの話を。
こちらは、つい先日、放送が終わった「ゴールデン・タイム」。救急医療をテーマにした病院ドラマです。医師免許を取得してから、漢方医学病院(韓国は西洋医学に対抗して、学部もありますし、漢方医の医者もいます)で働いている新米の医者。西洋医学の患者に飲ませるときは、漢方医では処方箋をかけないので、そのために雇われているという設定です。この主人公が急患の子供を助けられなくて、医者として、もう一度やり直すために、救急外科にインターンとして配属され、いろいろな経験を積み重ねるというドラマです。
ゴールデン・タイム Golden Time #03, 20120715
このドラマのすばらしいところは、スーパーマンの医者が出てこないこと。フジテレビのドラマででてくる、船の上で手術をしたり、ひとりで片腕の切断手術をしたりするという、現実を無視したスーパーマン医者がひとりも出てきません。
先日見た回にはこんなシーンがありました。妊婦が交通事故にあって、運ばれてきますが、心臓の鼓動がとても弱い。おなかの中に赤ちゃんがいるので、治療ができず、赤ちゃんを手術して取り出さなくてはいけないとき、急急病等には、インターンしかいません。結局、主人公が妊婦のおなかをメスで切り、病院に向かってる産婦人科の先生と電話で連絡を取りながら、赤ちゃんを取り出すシーンがありましたが、これなどは、設定が自然で、また産婦人科以外は、お産がとても難しいことが、うまく表現されていました。そのうえ、インターンだけで開腹したので、組織上は問題となるという、別のドラマも展開します。
最終回は、主人公がソウルの病院にレジデントとして就職するために、プサンの病院を離れるシーンで終わりましたが、そのあとに、いままでの患者のその後の様子がそれぞれ2~3カットで描写され、主人公たちはこの人たちの命を救ったのだと、なかなかしゃれたエンディングを見せてくれました。
この「ゴールデンタイム」、最近の韓流ブームの自制のなかで、日本のテレビで放映されるかどうか、分かりませんが、どうか、ぜひ見てください。韓国ドラマの質の高さ、センスのよさが、はっきりと分かるドラマです。