漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

フェルデン グループ稽古第三月
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風流の徳 鶏シソ味噌団子と車麩と長ネギの煮物

2012-04-26 21:21:10 | 春の肉料理
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今、吉川英治の親鸞を読んでいるのですが、
親鸞の子供の頃面倒をみてもらった師である慈円が万事休すになったシーンがありました。
慈円という僧正は、藤原兼実を兄にもっています。兼実は頼朝に支持され摂政になった人ですので、まさに時の人でもあります。その慈円のところに、頼朝の従兄弟である親鸞がわずか9歳ほどで、まだ頼朝が旗揚げするより前に、弟子入りするという(平家の目をさけるため)。これも出会いなのかしら~。それとも、養父はもうそういうのを分かっていたのかもしれませんが。
その慈円ですが歌が得意だったそうです。

あるお歌の会で、「恋」をテーマとして出されたときに
慈円はみずみずしい詩をよまれた。

わが恋は
松をしぐれの
そめかねて
真葛ヶ原に
風わがぐなり

兄が摂政から引退したあとでもあり、この詩が物議をかもしだす。僧なのに、なんで恋がわかるんじゃぃ!?と、
生臭坊主じゃ!けしからん!ということになりました。

政治的に、別の勢力が慈円のいた青連院(京都の東区にあるようです)をとりたかったというのがあったそうです。

この大問題中にも関わらず慈円は無視。
心配するものたちに言った言葉が

ある船での移動中に遊女(あそびめ)と一緒になったことがあったが
出る船の浮世のさまを語り、男心女ごころの人情を聴き、また彼女の問答にも答えてやり、誠によい一夜であったと今も思うが、みじんもそれを僧として罪悪であったとは考えぬ。月は濁池にやどるとも汚れず。心清ければ、身に塵なしじゃ、そして、娯しみなきところにも、娯み得るのが、風流の徳というもの。

いいですね~風流の徳。心に響きました。

私に響けども、殿上人たちは納得しないわけです。
島流しにしてくれる~!となったところで、親鸞が参内します。
見事に僧正の潔白を訴えたのでした。
おまけに意地悪いお題を次々とだされ、親鸞は見事に歌を詠んで返したそうな。
このアウェイでの親鸞の機知!
殿上人たちは、「ほ~優秀な僧というのはどんなお題でも歌が詠めるものなか~」っと納得したそうな。

一体、その慈円の恋のお歌は、何がどうなんだろう?私にはさっぱり、と思いまして調べましたら
新古今和歌集にのっている歌なのだそうです。西行が95首で、慈円は91首。すごい歌詠みでもあったわけですね~。

【通釈】私の恋は、松を時雨が染めかねるように、決して色にはあらわさず、ただ真葛が原に風が騒ぐように、胸を騒がせ、葛が葉の裏を見せて翻るように、あの人のつれなさを恨んでいるのだ。

はぁ、確かに僧侶とは思えないみずみずしさ。こりゃ~ひっぱり落とされかねません。




何がいいたかったかといと
「風流の徳」そして、心清ければ、何があっても身は汚れないということでした。

さてさて、今日の夕飯です。

味噌汁鍋で、
長ネギと鶏シソ味噌団子と車麩の煮物

すご~~く美味しい。
みりん、醤油、少しのお砂糖だけ。
鶏団子には白味噌をたっぷりめに。

スナップえんどうの塩麹+マヨ
やはり酸味と塩麹はよくあいます!

ほうれん草のピーナッツ塩麹。
これはまあまあ

ゴボウと生姜の炊き込みご飯。
これは朝お弁当用と夕飯用に炊きましたので、夜は温め直しました。
かまどさんで。


この中にすのこをしいて、どんぶりにご飯をいれて、火にかけておきます。かなり温かい時間が継続
中身は。


便利です。



すなっくえんどうという項目はないのだけれど、グリーンピースの仲間とみるならば、これには、身体の余分な水を出す働きがあります。昨日あたりから湿気が増えてきましたでしょ?
漢方薬の分包機が非常に湿気に敏感なので、すごくよく分かります。

湿度が高くなると身体も余分な水を含みやすくなります。
そいういうときには、こんなお豆たちが大活躍!