枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

ステンドグラスの輝きの余韻・・  聖ザビエル天主堂(明治村)

2018-06-04 | 教会・天主堂を訪ねて
     この純白の建物は、16世紀中来日し、九州、山口、京都などでキリスト教の伝道
         に努めた聖ザビエルを記念して、明治23年、京都河原町に建てられた教会堂です。
         フランス人神父の監督のもと、本国からの設計原案に基づき、日本人の手で建造。
         基本構造はレンガ造と木造の併用で、外周の壁をレンガ造、丸い高窓の並ぶ
          クリアストーリーの壁を木骨竹による大壁構造とし、内部の柱や小屋組を木造で
          組上げ、内外の壁に漆喰を塗って仕上げられていました。
         正面入口の上に直径3.6mを超える薔薇窓が付けられています。
         切妻の頂点に十字架、壁の出隅の上にピナクル(小尖塔)が立ちます。
         明治村への移築に際し、意あって、躯体を鉄筋コンクリートに、窓のモールディング部
         もプレキャストコンクリートに置き換えられています。
         内部は身廊、側廊からなる三廊式、立体構成が大アーケード、トリフォリウム(装飾帯)、
         クリアストーリーの三層からなる典型的なゴシック様式。身廊上部は壮大な交差
         リブヴォールトが架けられています。

         この教会堂は、明治村の中でも最も恵まれた立地にあるように思えます。
         高台の木の間越しに見える純白の姿は、その存在を強く主張しているのです。
         堂内は薄暗く、ステンドグラスを通した外光の輝きが、一入心に沁みます。
         人々を、その心を開く空間へと誘っているかのようです。
         聞くところによると、ここで結婚式を挙げる人もいるとか・・移築保存建物という
          だけではない、生き続づける教会堂の姿を見るようで、心嬉しくなります。
         (昭和48年明治村に移築。)































































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