たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

あの人も 蟻さん役で映像出演

2010年03月29日 17時05分45秒 | 観る
先週末 池袋の東京芸術劇場にて...
農業少女


というわけで、なかなか面白く仕上がっておりました。私は ガハハハ笑っていたので あまり気が付かなかったのですが、殿曰わく 客席のノリがちょっと悪かったそうで。そうね、ちょっとインテリっぽい客層だったかも。確かに、学生運動の時代辺りから夢の遊眠社を観てきた観客には 真面目な方が多いのでしょうね。でもさ、講演会聴きに来てるんじゃないんだから、もっと単純に楽しんじゃっていいと思うんだけど...。今回は、松尾スズキ演出といっても 大人計画の舞台じゃないので、どちらかというと 野田秀樹の脚本を松尾スズキが どう料理するか見定めてやろうじゃないの的客層が主流だったかも知れません。

そう、思い起こせば 29年前 上京の折、父親が「学生運動に勧誘されない様に...」「地方から出てきたばかりみたいなのが 狙われやすい...云々」と、口を酸っぱくして申しておりました。当時、学生運動はその全盛期を過ぎて久しく、表立った活動が目に付く時代ではありませんでしたが、それでも ○大闘争の名残の活動家は居りまして、事実 新入生の中には 脚を突っ込んだ人も居ましたねぇ..。私はといえば、あらゆる勧誘に乗らないどころか、自分の部屋に戻る為 4年間竹下通りを歩いていたにも拘わらず、被ナンパ回数「0」を誇る スーパーバリケード女学生でしたから、父の心配は 杞憂に終わったわけです。一方、農業少女:百子ときた日にゃ あらゆる良さ気な活動にのめり込んでいくわけで...

どのキャストも 嵌り役だったと思いますが、山本ヤマモト役は 途中からまるっきり野田秀樹に見えてきまして、これは いいのか 悪いのか...? その点、野田作品に対して ほぼ白紙状態で臨んだであろうと思われる 百子(多部未華子)は 新鮮。野田秀樹の書く台詞に対して どんな風に声に出すか...、演じる方も観客も 固定観念に囚われるところがあるけれど、彼女はそこを何食わぬ顔で破ってくる。当然 こちらが考えるともなく予想している台詞回しとは違っていて 違和感と言えば違和感だけど、なんだかちょっと面白い。

そんな訳で、総じて面白かったっちゅー事で 良かと? 江本純子さん、秀逸です。






NODA-MAP番外公演Vol.4『農業少女』(2000年)

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