大学の四年先輩で フリーアナウンサーのKさんが中高をお過ごしの学校で、一本の映画が撮られました。監督:下関市の会社員、スタッフ・キャスト:梅花学院中高(下関)の生徒たち Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
しかも 音楽劇なんです!!
『隣人のゆくえ ーあの夏の歌声ー』(8/31 劇場にて)
制作国:日本(2016年)
監督 / 脚本 / 撮影 / 編集:柴口勲
撮影:上垣内愛佳、小川奈緒子、高松博由樹
照明:末廣春香、西尾彩優里
録音:辻佑佳子、鳥羽莉鶴
美術:玉野綾太、堀田航平
メイク:平井真理子、柿本愛美、中川萌々
音楽:正司怜美、岡村菜々子、竹内義晶
振付:福田麗、江藤心愛
助監督:竹内義晶、古田栞歩
ポスター:辻佑佳子
デスク:林久代
出演:正司怜美(野村カンナ)、福田麗(田中絹代)、岡本ゆうか(丸山小梅)、江藤心愛(林芙美子)、吉田玲(金子みすゞ)、平島咲良(木暮実千代)他
山口県下関在住でサラリーマンをしながら映像制作活動も行っている柴口勲監督が、40人の中高生とともに作り上げたミュージカル映画。戦後70周年を機に製作され、太平洋戦争時の下関空襲で焼け落ちたものの再建された梅光学院を舞台に、下関空襲を記録した写真を取り入れるという条件以外は白紙の状態からスタート。中学1年生から高校2年生までの40人の生徒がワークショップなどを経て、出演や音楽、振り付け、撮影、録音、照明など、あらゆる制作の主体となった。
ある日、忘れ物を取りに学校へ戻ったカンナは、校内に響く歌声に誘われてミュージカル部が練習している部屋にたどり着く。夏休みの間、観客としてミュージカル部に来てほしいと頼まれたカンナは、迷いながらもその部屋へ通うことになるのだが……。第3回新人監督映画祭の長編部門で準グランプリを受賞。第17回TAMA NEW WAVEのコンペティション部門に出品。[映画.comより引用]
現代の女子高生カンナと、同じ学校で過ごした70年前の女学生の想いを描いた作品です。今現在、心が迷子になってしまいそうなカンナ、そして 空襲に依って昭和二十年に取り残された絹代ら歌劇部の生徒たち。カンナが出会った生徒たちは、“カンナ” の花言葉にある妄想などでは 勿論なく、では 霊的なものかというと そうでもなく、きっと 大人になることなく命を奪われた女学生たちの 残像というか、残り香の様なものなのではないかと思うのです。そんな残像が、迷えるカンナの心とシンクロして現れた、そんな気がします。勝手な解釈ではありますが、そんな風に考えると、モンペ姿ではなく カンナと同じ現代の制服姿なのも納得です。
facebookでの K先輩の投稿を見て興味を持った作品ですが、投稿を目にする事が出来、劇場で作品に触れる機会の持てた事、本当に嬉しく思います。大声で反戦を訴えるというのではない辺り、「この世界の片隅に」と同じようなスタンスを感じます。現在、上映の殆どは終わってしまい、唯一観ることの出来るK's cinéma(新宿)も、9/8(金)までと 残りの上映回数も僅かですが、明日の上映では、田中絹代役で 更には何曲か振り付けも担当した福田麗さんが、舞台挨拶に登壇します。是非 お運び下さい。
(註)田中絹代、林芙美子、金子みすゞ等の役名は、下関の著名人から借りてきた 謂わば符号の様なもので、直接彼女たちを描いたものではありません。