終わり良ければ?
『あなたの旅立ち、綴ります』(2/24 劇場にて)
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製作国:アメリカ(2016年)
原題:The Last Word
監督:マーク・ペリントン
脚本:スチュアート・ロス・フィンク
出演:シャーリー・マクレーン(ハリエット・ローラー)、
:::アマンダ・セイフライド(アン・シャーマン)、
:::アン・ヘッシュ(エリザベス)、
:::トーマス・サドスキー(ロビン・サンズ)、
:::フィリップ・ベイカー・ホール(エドワード)、
:::トム・エベレット・スコット(ロナルド・オドム)、
:::アンジュエル・リー(ブレンダ)他
》》》ビジネスで成功し悠々自適の老婦人ハリエットは、新聞に載った知人の訃報を目にして、自分の時はどう書かれるのか気になり始める。ハリエットと訃報記事執筆者アン、そして 施設に暮らす9歳の少女ブレンダ、歳の離れた三人の心の交流を描く。
兎に角、歯に衣きせぬ物言いであるハリエットの評判は酷いもの。取材を重ねれば重ねるほど 書けることがなくなってゆき、業を煮やしたアンが示したのが...
良い訃報を書くための4ヶ条>>>
1 家族に愛されていたこと
2 同僚から尊敬されていたこと
3 知らぬうちに誰かに影響を与えていたこと
4 ワイルドカード(これなら誰にも負けないという切り札)
この4ヶ条をクリアすべく ハリエットが変わっていきます。
シャーリー・マクレーンとアマンダ・セイフライドは、プロデューサーとしても名を連ねています。シャーリー・マクレーンの圧倒的な存在感、アマンダの重要性は当然のことながら、アンジュエル・リー演じるところのブレンダという少女が 重要なキーパーソンとなっています。世代を跨いだ三人であるという事が、「思いを託す」「人生のバトンを継ぐ」といった事を 押し付けがましくなく感じ取らせます。
表現したい主題の様なものは少々違うのでしょうが、この物語の下敷きに ひょっとしたら「クリスマスキャロル」があるのじゃないかと思います。さしずめ ハリエットが スクルージ、9歳のブレンダは ティム坊や、アンは “三人の幽霊” といったところでしょうか。
「始め良ければ全て良し」というのも一理あろうかと思いますが、人生をやり直すのに遅すぎるなんて事はないんだと思います。いつからだってやり直せるし、イベントも仕事も人生も 終盤の印象の方が強く残るもの。「終わり良ければ全て良し」もまた然り。筋肉だって、幾つになっても増やせますョ。