先週は、新旧取り混ぜ 映画をたくさん観た一週間でした。
:::TKPシアター柏:::
『悪の法則』(1/13 劇場にて)
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制作国:アメリカ / イギリス(2013年)
原題:THE COUNSELOR
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、
キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、
ブラッド・ピット、ブルーノ・ガンツ 他
ペネロペ・クルスに キャメロン・ディアスに ブラッド・ピットとくれば、スタイリッシュで都会的な ちょっとチャラチャラした映画かと思い スルーを決め込んでいたところ、「一度でわかるか!?」と 近隣の映画館の手書きリーフレットに挑戦状を叩き付けられ(?)、どうやら会話劇の要素も多分にあるらしいと、食指が動きました。残虐極まりない場面や悪趣味とも言える場面に 賛否も分かれるところですが、私は かなり面白く観た作品です。手書きの威力って凄いなって、今更乍らに感心。
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TOHOシネマズ流山おおたかの森:::
『ジャッジ! 審査員を審査する』(1/13 劇場にて)
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制作国:日本(2013年)
監督:永井聡
脚本:澤本嘉光
出演:妻夫木聡(太田喜一郎)、北川景子(大田ひかり)、
リリー・フランキー(鏡さん)、鈴木京香(木沢はるか)、
豊川悦司(大滝一郎)、荒川良々(カルロス)、玉山鉄二(竜也)、
玄里(大滝の秘書 原田)、田中要次(太田の上司 伊沢)、
風間杜夫(現通社長)、でんでん(ちくわ堂社長)、
ジェームズ・バーンズ、ジョン・オーエンズ、チャド・マレーン、
ブンシリ、ステュアート、エマ・ハワード、クライブ・デイビス、
ポール・トリプコニー 他
取引先のCMを入賞させる義務があるとも知らされず、世界的なCMコンペティションに大滝一郎の代理として送り込まれた 太田喜一郎の奮闘記。これはもう、文句なく面白かったし、メッセージ性がありながらも 馬鹿馬鹿しいまでのくだらなさを併せ持った 素敵なコメディでした
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でも、特別メッセージのない ただただ可笑しいだけのコメディも嫌いじゃありません。コメディってだけで、どこか人間賛歌ですしネ。
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TKPシアター柏:::
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』旧作(1/14 劇場にて)
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制作国:アメリカ(2001年)
原題:HEDWIG AND THE ANGRY INCH
監督 / 脚本:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演:ジョン・キャメロン・ミッチェル(ヘドウィグ)、
マイケル・ピット(トミー・ノーシス)、
ミリアム・ショア(イツハク)、
アンドレア・マーティン 他
三上博史、山本耕史、森山未來などの主演で これまでに上演された舞台版も気になりつつ、まずは ジョン・キャメロン・ミッチェル自身のヘドウィグが観たいという思いもあったり、ロックミュージカルは「ジーザス・クライスト=スーパースター」くらいしか経験がないので、ちょっとした躊躇もあったりして、なんだかんだで これまで観逃していた作品です。TKPシアターのお陰で 映画版に触れることが出来て、感謝。こんど舞台版上演の折には、これはもう絶対行きたいと思います。でも、出来れば「山本耕史×中村中」版が観たかったな。
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TOHOシネマズ 六本木ヒルズ:::
オードリーの日本未公開作品
『マイヤーリング』(1/15 劇場にて)
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制作国:アメリカ(1957年)
原題:MAYERLING
監督:アナトール・リトヴァク
出演:オードリー・ヘプバーン、メル・ファーラー、レイモンド・マッセイ 他
オードリー・ヘップバーン幻の作品。本邦初公開!!
「ローマの休日」で一世を風靡した その4年後、共演の夫メル・ファーラーとは 当時新婚だったとか。
オーストリア皇太子ルドルフと伯爵令嬢マリーの心中劇「マイヤーリング事件」に基づくテレビ映画で、同監督に依る1936年のフランス映画「うたかたの戀(原題:Mayerling)」のリメイク作品です。当時27歳のヘプバーンですが、17歳という役柄のせいか「ローマ...」よりも若く初々しい印象。但し、内容も台詞も少々陳腐。
とはいえ、当時 生放送だったドラマの映像が残っていたというだけでも驚き
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なにより、オードリーが可愛い。ファン必見です。オンエアはカラー放送だったそうですが、保存されていたマスターの関係上 モノクロでの上映となっています。録画技術の未熟さ故か、ちょっと古ぼけた印象の映像に ジャン・コクトーの「美女と野獣」(1946年)を思い出しました。
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飯田橋ギンレイホール:::
『サイド・エフェクト』(1/17 劇場にて)
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制作国:アメリカ(2013年)
原題:SIDE EFFECTS
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
脚本:スコット・Z・バーンズ
出演:ジュード・ロウ(ジョナサン・バンクス博士)、
ルーニー・マーラ(エミリー・テイラー)、
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(ヴィクトリア・シーバート博士)、
チャニング・テイタム(マーティン・テイラー)他
相変わらず下調べもしなければ キャストも把握していないまま、なんとなぁ~くの勘だけで観に行って、えぇ~~~っ キャサリン・ゼタ=ジョーンズ出てるんだぁ~~!! っていうか、主演 ジュード・ロウじゃん!!! 直ぐ死んじゃう役なのにチャニング・テイタムだったり☆ って感じで、ヒロインのエミリー役に至っては、彼女がルーニー・マーラー(ドラゴンタトゥーの女)であると、今 これを書くまで気付きませんでした。なんというキャスティング!!!!
抗鬱剤を服用した事に依る 夢遊病的な副作用で、無意識の内に夫を刺殺... と思わせるトリック殺人? ...なんて素人の読みが通用すると思っていた訳ではありませんが、最後の最後まで目の離せない、ミステリーたっぷりのサスペンスでした。ひとつスッキリしないのが、窮地に追い込まれたジョナサンを置いて 連れ子と出て行ってしまった妻のディアドラ(ヴィネッサ・ショウ)との関係が、事件の解決と共に まるで無かった事の様に 元の鞘に収まること。いいのかな... あの妻で... ??? それにしても、ジュード・ロウは インテリジェンスのある役が良く似合うようになってきましたネ。頭髪のせいかな
『ランナウェイ / 逃亡者』旧作(1/17 劇場にて)
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制作国:アメリカ(2012年)
原題:THE COMPANY YOU KEEP
監督:ロバート・レッドフォード
原作:ニール・ゴードン
脚本:レム・ドブス
出演:ロバート・レッドフォード (ジム・グラント[弁護士]/ニック・スローン)
シャイア・ラブーフ (ベン・シェパード[新聞記者])
ジュリー・クリスティ( ミミ・ルーリー[元過激派メンバー])
スーザン・サランドン(シャロン・ソラーズ[元過激派メンバー])
ジャッキー・エヴァンコ(イザベル・グラント[ジムの娘 11歳])
ブレンダン・グリーソン(ヘンリー・オズボーン[元警察署長])
ブリット・マーリング(レベッカ・オズボーン[ヘンリーの娘])
アナ・ケンドリック (ダイアナ[FBI捜査官、ベンの元恋人])
テレンス・ハワード(コーネリアス[FBI捜査官、ダイアナの上司])
ニック・ノルティ(ドナル・フィッツジェラルド[製材会社経営者、元過激派メンバー])
リチャード・ジェンキンス(ジェド・ルイス[大学教授、元過激派メンバー])
サム・エリオット(マック・マクラウド[ミミのパートナー])
スティーヴン・ルート(ビリー・クジマーノ[有機野菜の製造・販売業])
スタンリー・トゥッチ(レイ・フラー[地元紙編集長 ベンの上司])
クリス・クーパー ( ダニエル・スローン[ニックの弟]) 他
これはもう、ロバート・レッドフォードが 逃げ回りたいだけの映画ですね。設定なんかは嫌いじゃないし、新聞記者のベンも面白い役どころだと思うけど。きっと原作と脚本では少し違うのじゃないかと思うのですが、ロバート・レッドフォード演じるニックという役柄の設定も どうにも善人過ぎちゃって、なんだかなぁ~~~
そもそも それほど観たかったわけではないのですが、二本立てだし、時間調整に丁度良かったので
神楽坂にある 紀の善 にて
映画の前の腹ごしらえ
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粟ぜんざい