柏高島屋ステーションモールの 閉館になっていた映画館が、今月から名画座として復活!! キネマ旬報社がバックアップする劇場(TKPシアター柏 supported by KINEJUN)で、現在は 2012年第86回キネマ旬報ベストテンの作品を 順繰り順繰り上映の他、若尾文子特集 高峯秀子特集 若松孝二追悼特殊などが控えています(その他 ラインナップは こちら)。もう、なんて嬉しい事でしょう☆ こんな近くで、観逃した作品と向き合うチャンスがあるなんて
そんな訳で、昨晩 殿と待ち合わせ、【2012年日本映画ベスト・テン】の第10位『夢売るふたり』を観て参りました
(KINEJUNベスト10だからといって なんでもかんでも観たい訳ではありませんが
)
『夢売るふたり』旧作(2/14 劇場にて)
制作国:日本(2012年)
監督 / 脚本:西川美和
出演:松たか子(市澤里子)
阿部サダヲ(市澤貫也)
田中麗奈(棚橋咲月)
鈴木砂羽(睦島玲子)
安藤玉恵(太田紀代)
江原由夏(皆川ひとみ)
木村多江(木下滝子)
村岡希美(松山和子)
猫背椿(園部ますみ)
倉科カナ(佐伯綾芽)
伊勢谷友介(太田治郎)
古舘寛治(東山義徳)
小林勝也(金山寿夫)
香川照之(外ノ池俊作 / 外ノ池明浩)
笑福亭鶴瓶(堂島哲治)他
観たい観たいと思いつつ観られなかった『ゆれる』、端っから食指が動かなかった『ディアドクター』、なんだかんだで 『夢十夜』以外では初めての西川作品です。
いやぁ~面白かった。少ない上映に合わせて わざわざ平日の晩に行った甲斐がありました。殿の言うには、松たか子演じる里子が 私に似てるとのこと。確かに...
特に前半でしょうけど、実は私自身も思い当たる節ありデス。多分、うしろを振り返らないで、サバサバ前だけ見てるところ? 「オレは、阿部サダヲ(貫也)みたいにはモテないけど」。「モテないよねぇ~~
阿部サダヲは 親身になるけど、殿 親身にならないもんねぇ~~~」...なんて会話。ホント、親身にならない。どこか巫山戯た感じが漂う。もし自分の上司だったら、揚げ足取りまくってると思う。って、それじゃ 我が家と一緒か
悪事を働く話では、『太陽がいっぱい』の様に、悪党側に肩入れしたくなる話もあるけれど、『夢売るふたり』もつい応援してしまいます。勿論、主役側の目線で見てしまうから 当然と言えば当然だけど、『重力ピエロ』の様に 悪い事をやりっぱなしというのだと どうも釈然としない。その点、『夢売るふたり』は、きっちり落とし前をつけてくれて、パワーリフトを操縦する里子の逞しさに 行く末の展望を感じられるラストになっていました。アコースティックギターに依るBGMの入り方が独特で、ギターの音を被せ 台詞をOFFにするという演出、嫌いじゃありません。ひょんな所にひょんな配役というのがまた楽しめます。
さて、昨日 もう一本都内で...
『みなさん、さようなら』(2/14 劇場にて)

制作国:日本(2012年)
監督:中村義洋
原作:久保寺健彦
音楽:安川午朗
脚本:林民夫、中村義洋
出演:濱田岳(渡会悟)、倉科カナ(緒方早紀)、
永山絢斗(薗田憲明)、波瑠(松島有里)、
田中圭(堀田)、ベンガル(泰二郎)、
大塚寧々(渡会日奈)他
演技に定評のある濱田学が、13歳から30歳までを演じます。タイトルから 自死を連想するかも知れませんが、実は その頭に「先生、さようなら」が付くところの「みなさん、さようなら」であって、未来都市の様に思われていた公団住宅から、ひとりまたひとりと去っていく同期生たちに向けられた「さようなら」、そしてまた 団地そのものに向けられた「さようなら」、日奈(大塚寧々)の言葉「誰でもいつか死ぬのよ」という事に対しての「さようなら」かもしれません。
「団地からは出ないけど、引きこもりって訳じゃないんだ... ふ~~ん かわってる」と思っていたら、出ないのではなく出られないわけで、その出られない訳が ちゃんとあるのでした。その悟を ちゃんと見守りつつも、口を出さない手を出さない、悟の周りのさざ波にも 騒ぎ立てせず 静観する母親 日奈(大塚寧々)... 彼女の息子に対する姿勢が自分とよく似ていて共感するところが大きく、彼女の死後 日記が出てくる場面にぐっと来ます。彼女が周囲の意見に振り回されて、不登校をなんとかしようとか ワーワー騒ぎ立てる親だったら、悟はきっと 心が潰されてしまったでしょうね。「彼のことは心配していません」... 単なる強がりではないと思います。悟の生活を間近で見ている者としての確信です。
***********************
最近 テレビを観ていて気になる言葉は 一つや二つじゃありませんが、料理番組などで「歯触りが良い」「舌触りが良い」というのが どうにも解せません。そもそも「触り」と言うからには「悪い」方の話な訳で、良い時は それぞれ「歯応えが良い」「口当たりが良い」と言うのが道理ではなかろうかと。うちの家族は、テレビを観ながら 四六時中こんな管を巻く私に付き合わされています




『夢売るふたり』旧作(2/14 劇場にて)
制作国:日本(2012年)

監督 / 脚本:西川美和
出演:松たか子(市澤里子)
阿部サダヲ(市澤貫也)
田中麗奈(棚橋咲月)
鈴木砂羽(睦島玲子)
安藤玉恵(太田紀代)
江原由夏(皆川ひとみ)
木村多江(木下滝子)
村岡希美(松山和子)
猫背椿(園部ますみ)
倉科カナ(佐伯綾芽)
伊勢谷友介(太田治郎)
古舘寛治(東山義徳)
小林勝也(金山寿夫)
香川照之(外ノ池俊作 / 外ノ池明浩)
笑福亭鶴瓶(堂島哲治)他
観たい観たいと思いつつ観られなかった『ゆれる』、端っから食指が動かなかった『ディアドクター』、なんだかんだで 『夢十夜』以外では初めての西川作品です。
いやぁ~面白かった。少ない上映に合わせて わざわざ平日の晩に行った甲斐がありました。殿の言うには、松たか子演じる里子が 私に似てるとのこと。確かに...



悪事を働く話では、『太陽がいっぱい』の様に、悪党側に肩入れしたくなる話もあるけれど、『夢売るふたり』もつい応援してしまいます。勿論、主役側の目線で見てしまうから 当然と言えば当然だけど、『重力ピエロ』の様に 悪い事をやりっぱなしというのだと どうも釈然としない。その点、『夢売るふたり』は、きっちり落とし前をつけてくれて、パワーリフトを操縦する里子の逞しさに 行く末の展望を感じられるラストになっていました。アコースティックギターに依るBGMの入り方が独特で、ギターの音を被せ 台詞をOFFにするという演出、嫌いじゃありません。ひょんな所にひょんな配役というのがまた楽しめます。
さて、昨日 もう一本都内で...
『みなさん、さようなら』(2/14 劇場にて)

制作国:日本(2012年)
監督:中村義洋
原作:久保寺健彦
音楽:安川午朗
脚本:林民夫、中村義洋
出演:濱田岳(渡会悟)、倉科カナ(緒方早紀)、
永山絢斗(薗田憲明)、波瑠(松島有里)、
田中圭(堀田)、ベンガル(泰二郎)、
大塚寧々(渡会日奈)他
演技に定評のある濱田学が、13歳から30歳までを演じます。タイトルから 自死を連想するかも知れませんが、実は その頭に「先生、さようなら」が付くところの「みなさん、さようなら」であって、未来都市の様に思われていた公団住宅から、ひとりまたひとりと去っていく同期生たちに向けられた「さようなら」、そしてまた 団地そのものに向けられた「さようなら」、日奈(大塚寧々)の言葉「誰でもいつか死ぬのよ」という事に対しての「さようなら」かもしれません。
「団地からは出ないけど、引きこもりって訳じゃないんだ... ふ~~ん かわってる」と思っていたら、出ないのではなく出られないわけで、その出られない訳が ちゃんとあるのでした。その悟を ちゃんと見守りつつも、口を出さない手を出さない、悟の周りのさざ波にも 騒ぎ立てせず 静観する母親 日奈(大塚寧々)... 彼女の息子に対する姿勢が自分とよく似ていて共感するところが大きく、彼女の死後 日記が出てくる場面にぐっと来ます。彼女が周囲の意見に振り回されて、不登校をなんとかしようとか ワーワー騒ぎ立てる親だったら、悟はきっと 心が潰されてしまったでしょうね。「彼のことは心配していません」... 単なる強がりではないと思います。悟の生活を間近で見ている者としての確信です。
最近 テレビを観ていて気になる言葉は 一つや二つじゃありませんが、料理番組などで「歯触りが良い」「舌触りが良い」というのが どうにも解せません。そもそも「触り」と言うからには「悪い」方の話な訳で、良い時は それぞれ「歯応えが良い」「口当たりが良い」と言うのが道理ではなかろうかと。うちの家族は、テレビを観ながら 四六時中こんな管を巻く私に付き合わされています

観ましたよ~うん。
阿部サダヲさん、濱田岳くん、上手いですよね~。
>そもそも「触り」と言うからには「悪い」方の話な訳で、
↑
おっと・・。そっか。
なるほどですね・・。
・・
mayumiさんの解説というか感想、わたしも観た感じにさせられてお得です^^;
>TVを観ていて・・
わたしも色々感じるところはあります。
特にタレントさんがいい年をして自分の親をお父さんとかお母さんって言ったり・・
正直“ら”抜き言葉も好きではありません。
おばさんの考えかな~(;^_^A フキフキ
mayumiさ~ん、映画評論家になれるのでは
と本当に思っています、なってください、ニコッ(*^_^*)
料理番組で、、の、、話題提供、
いいことだわ~すてきなmayumiさんだわ~(*^^)v
近隣で再開した映画館が 名画座というか二番館というか、
兎に角 今時 シネコンだらけで、どこに行っても同じ物ばかり
上映しているので(都内は別ですが)、こういう映画館は
嬉しく思います(^_^)v
阿部サダヲは、劇団(大人計画)での芝居を先に知っていましたので、
勝手に身近に感じています。
映画見てないから、劇中のキャラクターのことは分かりませんが、顔の雰囲気、...似てる!
それはそうと、名画座、うれしいです。
機会があったら行ってみたい。
ただ、今となっては、柏といえども、めったに行けなくなってしまったからなあ。うちの近所にもできないかなあ、名画座!
『我が母の記』も『あなたへ』も、遡れば『アバター』も『ブラックスワン』も
『八日目の蝉』も観ていません。
あと、大人気の女優さんだけど、個人的にはあまり好みじゃない方とか...
意外に食わず嫌いかも f^_^;
言葉については、あげつらったらキリが無いのですが、
若者言葉より寧ろ 丁寧に喋っているつもりの でも、
本当は変な言い回しの方が気になります。
ら抜きも、連発されるとちょっとキツいけど、最近やたら多いのが
二重敬語でしょうか。「仰られる」とか...
避けて通りたい事のひとつでしたが、最近苦にならなくなりました。
映画を観る前のあらすじって、案外頭に入ってこないし、
観た人にとっては 必要のない物かと思い、いつも あらすじよりも
私見に偏った感想になっているので、評論家向きではないと思いますが、
楽しんで戴けるなら幸いです(*^o^*)
言葉...
毎日 幾つもボヤいていますが、あまり何時も何時も書いていると
口うるさいオバサンみたいなので(ですが
でも、まぁそういう話ではなく、性格とか反応がって事みたい。
名画座、これまでは 飯田橋のギンレイホールに良く行っていました。
柏は 嬉しいな♪
流石、看護師!!
これを書いたあとで、ちょっと自分に突っ込んじゃったんだけど、
「歯応えが良い」は ギリギリセーフかも知れないけど、
本当は「歯応えがある」かなぁ... なんて。
近頃、「ここ最近」なんていい方も一気に広まってしまったけど、
「ここ」と「最」は意味が重複してるから、ちょっとどうかなと思ういい方のひとつです。
「ここ数日」なのか、「ここ数年なのか」「ここ2~3時間」なのか、
肝心なところが分からないもの。