300㎜までの望遠ズームレンズを2倍の600㎜にまで伸ばしてくれる「テレコンバージョンレンズ」を買ったのですがオートフォーカスが効かず、ほぼお蔵入り状態でした。ところが、今日、ある方法で600㎜でもオートフォーカスが効くことが分かり大喜びしています。
300㎜と600㎜の実際の違いは下の写真でよくわかります。
いずれも上がテレコンバージョンレンズなしで300㎜、下がテレコンバージョンレンズを取り付け2倍の600㎜で撮っています。
300㎜では手持ち、600㎜の方は三脚に固定しリモートシャッターを使用しました。夕方になり少し暗かったので、いずれもISO3200になっていました。
両方ともオートフォーカスでプログラムオート設定で撮りました。
テレコンバージョンレンズを取り付け600㎜で撮る場合、もしオートフォーカスが効かなければマニュアルでピント合わせをすることになりますが、それがめんどうで難しいのです。下の写真はオートフォーカスで撮れたのでうまくピントが合っているような…?
さて、私がテレコンバージョンレンズを買ったのは、2月初旬に野鳥の撮影に行ったことがきっかけです。
今持っている300㎜までの望遠ズームレンズでは遠くから小鳥を撮るには不十分だと分かったので、もっと焦点距離の長い超望遠レンズが欲しくなったのです。ところが超望遠レンズは値段が高すぎる!年間にそう何回も使わないものにそんな費用は出せません。
そこで、カメラに取り付けるだけで今ある望遠レンズの焦点距離を1.4倍とか2倍にできる「テレコンバージョンレンズ」を検討することにしました。
ニコン純正のテレコンバージョンレンズもあるのですが、値段も高い上に私の持っているレンズは対応していないようでした。そこでこでニコン純正は諦め、ケンコーのテレコンバージョンレンズを調べ、私の望遠レンズに適合しそうな「テレプラスHD2×DGX」を買うことにしました。適合するための条件がいろいろ書かれており、ある程度焦点距離を延ばすとAFが効かなくなるとか、画像が暗くなるとか、etc.
難しくてよく分かりませんでしたが、オートフォーカスががダメなら最後はマニュルフォーカスで!と考えて買うことにしました。購入価格は2万円を切っていたので、ニコン純正のものの1/4程度でした。
待ちに待ってやっと届いたテレコンバージョンレンズですが、やはり焦点距離を延ばすとオートフォーカスが効きません。マニュアルに切り替えて撮ってみましたが、600㎜で撮ろうとすると焦点合わせが微妙で手間がかかります。ピントを合わせたつもりで撮っても、少し拡大するとぼやけていてとても満足できませんでした。とうとう諦めてしまい、箱に入れてそのまま放置しておくはめになりました。
しばらく忙しい日が続きそのレンズのことを忘れていましたが、今日の午後、大方の用事が済みホッとしたときに思い出しました。「高い買い物」のことを!
ちょうど庭の沈丁花が咲きだし、ミモザアカシアの花房も膨らんできたので、テレコンバージョンレンズで撮影してみようと思い立ちました。
300㎜までの望遠ズームにテレコンバージョンレンズ取り付け、少し焦点距離を伸ばすだけでやはりオートフォーカスが効かなくなりました。やむなくマニュアルフォーカスで撮るのですが、ピント合わせをしやすいように三脚を、またシャッター時の手振れを防ぐためにリモートシャッターを使いました。
リモートシャッターを使うときは必然的にライブビュー機能を使うのですが、なんとライブビューにしたら600㎜でもオートフォーカスが効くようになりました。半信半疑でしたが、何度やっても600㎜までのどの焦点距離でもオートフォーカスが効きました。
使用しているカメラはNIKON D7500、ズームレンズはNIKKOR AF-S DX18㎜-300㎜F3.5-5.6G ED VRです。
そもそもD7500のようなDXフォーマットのカメラでは、レンズの焦点距離は35㎜フィルム換算で1.5倍になるので、2倍のテレコンバージョンレンズを取り付け600㎜にすると実質900㎜の焦点距離になります。大きく写るはずです!
お金を掛けずにある程度満足できれば良いので、今回の結果には大いに満足しています。