2017年に発売された村上春樹の騎士団長殺し 結構売れて話題になった本
なんとなく思い出したかのように読んだ・・550ページの二巻
今までで読んだ村上春樹の本では一番良かったような気がする・・特に村上春樹は好きでないが・・
この本のだしてる世界は今の自分にしっくりくる感じがした、主人公も免色さんもなんか気持ちがわかると
いうか感情移入してしまう感じだった、いずれも基本孤独なのだね・・
物語りは美術大をでた肖像画家が大学の友人で有名な画家の息子から父親のアトリエがある山の上の家を
使ってくれとの事で住みだしたところから始まる・・
画家は90以上の年になり病院に入院してる、谷の向かいの豪邸に一人住む免色氏からの肖像画の破格値の依頼
屋根裏からでてきた、騎士団長殺しというタイトルの作品
夜に鈴の音、穴をほりでてくる鈴・・そしてイデアの登場
イデア?プラトン哲学の用語、見るに由来する見られるもの姿、形 観念が・・姿形に乗り移るという表現んあんだろうか
物語りでは絵画の中の騎士団長にのりうつり登場する・・・
二部は還ろうメタファー編・・・
あまりいろいろ書くのもこの辺で・・読んでいて思うのがこの人生は運命というか必然で成り立ってるのかもしれない
すべての現象が偶然でなく必然な法則にそってるのかもしれない。
偶然のようでありながら必然でもある、偶然という形をした必然の法則 すべてがそうかもしれない・・
物語りでは南京大虐殺の話や、ナチスドイツの話もでてきて複雑ではあるが歴史を曲げることに対する批判精神も
感じる、南京大虐殺はなかったというネトウヨ、歴史修正主義者が跋扈する今の時代
百田のくそ本が大手書店のめだつところに積まれているのが敗北ではないか紀伊国屋書店
読んだ後に自分の一人の部屋にもだれかがいるような気がするそんな感じの読みあとだった・・