入院中に読書した本です、入院当日に一気に読みました、これを読んだのも40代前半のころ
時代小説は読む年代で随分と受ける印象が違う、時代小説には限らないが、時代小説では今の自分の年齢ではもうご隠居さんで
余生をすごしてるような年齢。
退院後は家でゆっくりと過ごしています。
もちろん退院したばかりで家で静かにすごすように医者に言われてるからね。
9作の短編集
題目の龍を見た男・・おいと漁に出て嵐にあい遭難になりそうになるが・・天にかけ上る龍の火柱のお蔭で、見失った
方角を知り、あやうく遭難を逃れた漁師の因縁。
短いものがたりでも、人間のあたたかさが凝縮している作品、ストレートなあたたかさというのではなく
なんというか周りの情景がそうさせてるのか描写がそうさえているのか、激しさはないが
静かな江戸時代の夜の静けさを感じる、気持ちがタイムスリップする
とくに藤沢作品では海坂藩ものがそうさせる、日本海の庄内平野の小藩の冬は雪と風が吹く中での物語
タイムスリップする