大峰山のところでも記したが、所期の計画では、まず2019年に大峰山奥駈をやってから、四国八十八ヶ所巡礼に挑もうと思っていた。
しかし、2019年の奥駈に頓挫してから、翌年からのコロナ禍が続いていることもあり、2023年に入っても、いずれの歴史的なロングトレイルは、果たされていない。なお、当初は、四国八十八は自転車を使って短縮化を図ろうかとも考えていたが、今になってはやはり「歩き遍路」でやろという気持ちになってきている。
大峰奥駈は、100kで十日を要するであろうが、難路のため二度に分けて計画することにしているので、早くても来年まではかかるのだろう。
だとすれば、四国は来年秋以降かとなるのだろう。季節は春か秋、暑くない季節を選ぶべきだろう。ネットで教わると1200kmを最低でも40日、1日30kmは要するとある。
下記事項を基準として、今から研究しておこう。ネットの提供者はテント泊でザックが20kgになったというが、オイラはその半分を基本としたい。基本食料はその日の分だけでいいだろう。
① 遍路費用は1ヶ月の生活費と同様、月10万円の予算(納経代等を入れて1日あたり3300円程度)
② 宿は、テント、無料宿泊施設を基本とし、ビジネスホテル等充電可能な有料施設は週1程度とする
③ 食料は、現地調達
④ 金剛杖はストックに、ワラジはシューズに替える以外は、できるだけお遍路ルックで
⑤ すくなくとも「般若心経」は諳んじよう
日本百名山 MY SONGS 93剣山(つるぎさん・1955米)
【深田久弥・日本百名山から】
「剣山の頂上は、森林帯を辛うじて抜いた草地で、その広々とした原は、昼寝を誘われるよなのんびりした気持ちのいい所であった。すぐ真向いには、こちらよりわずかに低いジロウギュウがなかなか立派であり、北方には幾重も山を越えて瀬戸内海の方が見渡せた。ほとんど平野らしいものは見えないから、逆に人里から剣山を仰ぐことはできないのであろう。それほど奥深い山と言える。」
宝剣を埋めた大き草山を瀬戸内海より南に望む
LF
【深田日本百名山登頂の思い出・再掲】
四国の深田百名山二座も、和歌山県田辺市在住の1988年か89年に登っている。たしか、和歌山港から徳島港にフェリーが運航していて、愛車スバルジャスティを運転して、四国を代表する二つの山を登ってきた。5月のGWだったと記憶している。剣山と石鎚山のどちらを先に登ったか忘れたが、石鎚は南の面河峡から登ったので、四国の中央を結ぶ道路をうまくつないで、効率のいい往復をしてきたのだろう。観光といえば祖谷渓(いやだに)に立ち寄ったぐらいだから。あとは、四国の道路から見上げた集落に、「エッ!あんなに高いところに生活しているんだ」と驚いたこと。あまり見たこともない風景だったな。
剣山登山は、その祖谷渓を流れる祖谷川上流の見ノ越に駐車をして登ってきたのだだろう。今、地図を見ると2~3時間で頂上に立つことができるようだが、登り下りの過程というものの記憶がない。記憶にあるのは広大でなだらかな草っぱらの山頂付近だけ。このまえ石丸謙二郎の山カフェに頂上ヒュッテのオヤジさんが声で出演していたが、遮るもののない山頂の星空がすばらしいとのこと。
山小屋に泊まって夜の星空を楽しむって発想がその時皆無だったのが悔やまれる。2、3時間だったら三脚も持参できたろうし。だが、もう一度登りなおすには遠くなってしまった山。
剣山 頂ちかくの木道は 草踏むように 柔らかき