かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

遍路ごはんの研究

2023-01-30 15:14:36 | 日記

四国遍路のモットーは食料の日々の現地調達とし、ザックに余計なものを入れずに、ひたすら軽量化を図りたい。

お米は、自分で炊いたものが一番うまいと確信しているが、1キロ、2キロのお米を背負えば1キロ、2キロの荷重がかかる。まあ、たまにコンビニに1キロ入りのお米を眼にするので、1キロ程度だったら買ってもいいだろう。

が、どこのコンビニやスーパーでも調達できるその日のお米といえば、「サトウのごはん」に代表されるレンチンごはんだろう。

コンビニ、スーパーのある街に立ち寄る場合には、このレンチンごはんを確保して、レンチンではなくクッカーでの「湯煎」か「水蒸気炊飯式加熱」によって温めよう。

どちらが合理的か家で試してみたが、湯煎可能なポリ袋で湯煎するよりも、例のダイソーの折り畳みシェラカップをクッカーに入れて、水蒸気炊飯式で温めたほうが簡易だろう。

と、アルコール25mでやってみたら、十分おいしいが、ふかしすぎで少し柔らかすぎた。

20m以下で大丈夫だろう。燃料の節約にもなる。試行錯誤を重ねよう。

 

 

 


日本百名山 MY SONGS  95 九重山(くじゅうさん・1791米)

 

【深田久弥・日本百名山から】

「しかし何よりも私が打たれたのは、あちこちに拡がる原であった。山上にある、東、西、北の千里浜、南国の山というのにそこにはコケモモが敷いていた。尾瀬を小さくしたような美しい湿原の坊ヶツル(ツルは山間の平坦地の意)、ひっそりと山に包まれた佐渡窪、そんな原を横切らずにはどこにも行けないとは、何とたのしい山であろう」

 

共和国と呼びたき九重の山々は高原の空に屹と立ち並ぶ

 

深田日本百名山登頂の思い出・再掲

九州の深田百名山は六座。オイラは、この六座を二回に分けて三座ずつ登った。1998年11月に、宮之浦岳・開聞岳・霧島山の高千穂峰と九州南部の山々、1999年11月に阿蘇山・九重山・祖母山と九州中部の山々。屋久島にある宮之浦岳を除いて、どちらも鹿児島市・大分市という起点の街でレンタカーを借りて足早に登ってきた。

九重山は、長者原からあの坊がつる賛歌で名高い坊ガツルを経由し最高峰の中岳(1791m)と久住山(1787m)を登ってきた後、大船山(ダイセン・1786m)にも登ってきたと記憶している。1日で長者原に戻るのはかなり強行軍だったかもしれないが、長者原に車中泊して早朝軽装で出かけたのではなかったか。

だが、九重といえば、沖縄滞在中の2005年頃までに、もう一度大船山に登ってミヤマキリシマに魅せられた記憶の方が鮮明である。あれは、6月の初めに「阿蘇スーパーカルデラウルトラマラソン」に出かけ、走った翌日、ランナー仲間数人と熊本のKさんの車のお世話で長者原まで行き、北大船から大船山を周遊して、あちこちに点在する満開のミヤマキリシマの群落に歓声をあげた。本州のツツジではお目にかからないローズピンクともマゼンタとも表現しえない鮮烈な赤紫のツツジだ。本州だと、秋田駒のエゾツツジに近い色かな。

二度ばかり九重に行って、標高は中岳に譲るが、山容の風格から、九重山の盟主はミヤマキリシマにも彩られる大船山だと思っている。機会が許せば、坊ガツルの一角にある法華院温泉に泊まって、ミヤマキリシマの花咲くころ、みたび大船山に登り、夜は原の上に広がる星空を眺めたいものだ。

 

    

          竹田の岡城から間近に眺められた九重の山々(2019.4.1)

 

坊ガツル ミヤマキリシマ 法華院 時空は経るも 美(うま)し言の葉

 

 

          

        ミヤマキリシマ咲き誇る大船山より九重共和国

 

 

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