近所の料理屋の庭にもうヤマユリが開いていた。あの強烈に艶っぽい匂いを嗅ごうとして顔を近づけるとセミの抜け殻。耳を澄ましても誰も鳴いていない。7月半ばをすぎても、雨の日が続いて、やっと晴れて暑くなってきたが、昨日まで梅雨寒。アブラやヒグラシにはまだ早い。きっとニイニイだろう。もう一度耳を澄ますしても鳴いていない。
晴れたので、ひさびさ広瀬川の河原を歩いてみる。目立たない小さな夏の花にハナバチやチョウがやってきて無心に蜜を求めている。ハチもチョウも名前がすぐ出てこない。かといって、捕まえて調べるわけにはいかない。写真で撮って、ネットで調べる。それでも分からないものばかりだ。草や木と同様、名前を覚えないと「友」とは言えないだろう。
ヤブガラシのオレンジの小さな花
ノブドウの花にキチョウがストローをさしています
ヒメジョンにやってきた美しい小型のハチですが、名前をまだ知らない
トウネズミモチの甘い香りに誘われて、タテハチョウ科のキタテハだと思いますが・・
名前を知らないハチが、懸命にヒメジョンの蜜を集めています
ニイニイの声がしたんですが、きこえるか?
ニイニイの季節になると、この句が思い出される。山寺の今日は晴れて暑くなりそうだ。ニイニイの閑さを味わいたいので、いってこようか。
閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声(芭蕉)