梅雨前線が、本州をまたいで、日本列島に本格的雨を降らせている。仙台も、朝から雨音。
小気味よい。篠突く雨が好きだ。もちろん災害に至らない程度の、山道を崩壊させない程度の、節度をわきまえた雨のことだが、最近はそうもいかないから厄介だ。
7月1日、例年なら富士山山開きの日であるが、今年はコロナ禍により全山閉山。厳重な立ち入り禁止措置が取られているということだが、罰則や監視人による拘束という厳しい措置はないので、この日の御来光見たさに、日帰りで登ろうとする剛毅な者はいてもおかしくないが、この雨では躊躇するのだろう。
五合目から上、まったく灯りのない7月の漆黒の富士のシルエットとひとっ子一人いない雨の富士。想像しても憂鬱になるが、来年の7月1日の御来光は富士で迎えられるよう、あらためて、観音様、マリア様、このはなさくや姫さまに、祈ろう。
きのうのスライドショーにシオカラトンボ産卵の動画を追加してみた。シオカラトンボは、交尾して、受精した卵をすぐに水にお尻を打って産み付けるということが分かった。さらに、ムギワラトンボといわれる♀は、産卵後、再び♂とお手々(お尻)繋いで飛び始めたことにも驚きである。なんという、仲の良さ!
産卵は1回限りなのだろうか、それとも何回か行うのだろうか。それにしても、あのカップルの命もこの夏だけのものである。説明によると、産み付けられた卵は、7日程度で孵化して、幼虫のまま水中で秋冬春を過ごし、来夏、それまで生き延びた幼虫が成虫となって、またおなじように、ひと夏の経験をして、次の世代に夢を託して、命を終えるとのことだ。
シオカラトンボの、あのまっすぐな飛行と、1年という一生を思う時、はかない生き物の代表のように語られるセミよりも7,8分の1という生の潔い短さに、畏敬の念を感じずにはいられない。
こどものころ、動きのやや鈍いアカトンボではあるが、ためらいもなく捕まえては、意味もない殺戮を繰り返したオイラは、あの世で、トンボに頭をかじられる非業にあうのだろう。ゴメンナサイ。
シオカラトンボの♀は、黄色いのでムギワラトンボといわれています。野草園の小さな池は、冬でも枯れないように管理されていると思いますが、エサが少ないので、いっぱい孵化しても大変なのではないでしょうか。池には魚がいないので、捕食者は空からやってくる鳥以外はいないのでしょう。ヤゴも共食いするといわれていますが、生き延びるためにはやむを得ないのでしょう。
野草園スローバージョン(5分)下の音楽を聴きながら閲覧しよう
ホロビッツとロストロポーヴィチ1976年のデュオコンサートで、ラフマニノフのソナタのアンダンテ発見。【Youtube】
ラフマニノフ最良の美しい曲をお二人とも異次元の深みのあるタッチで奏でていました。
ゆっくりとしたラフマニノフも合うんですね、自然の風景に。これを聴いて、スライド眺めてみよう。
(昨日のログと朝令暮改の感があり・・)