かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

迷走のゆくえ

2020-07-17 08:30:44 | 日記

西村コロナ担当大臣は、昨日の参議院予算委員会閉会中審査の場などで、再三「今夜開催される分科会で専門家のご意見をお聞きしながら、国交省が適切な判断を行します。」とGO TOトラベル22日実施の有無について説明しておきながら、分科会のはじまる前に「東京を外して22日予定通り行います。」と赤羽国交大臣に言わしめている。分科会が、いかにアリバイ的で、形式的で、役に立たない会合となっているのかよくわかる。だいいち、見ただけで大人数の18人の各界寄せ集めメンバーが、政府の台本に対して、まともに意見を言える場ではないことは分かっていた。いい加減茶番はやめてほしい。

そして、東京だけでなく全国的にまた感染が広がりつつある今の状況から考えると、政府だけで決めた東京外しのキャンペーン実行は空気読めない迷走と言え、現状の深刻さをわきまえていないといえる。お金あげるから旅行しなさい、と言っている場合ではないのだろう。お金をあげて、感染エリアを増やしてどうしようというのか。

百歩譲って、感染数が多い東京外しというなら、首都圏、大阪圏とするべきであろうが、今朝の報道では、「神奈川は箱根があり、千葉にはディズニーランドががある」との政府側の意向だとか。笑わせてくれる。何十万人が神奈川や千葉から通勤し、買い物に行き、遊びに行き、飲みに行っているというのか。首都圏は一体だ。新宿の会社に勤めている神奈川在住の家族が、旅行に来て沖縄の離島や岩手県の旅館は安心して迎えられるというのだろうか。感染が拡大している新宿発小田急ロマンスカー(今ないか?)に乗って、どこの地方在住者が箱根に行くのだろうか。

昨日の国会で、東大の児玉先生が警鐘を鳴らしていたように、すでに新宿や埼玉で武漢やヨーロッパ由来のコロナとは異なるゲノムを持ったウィルスのエピセンター(集積地)となりつつあり、大変深刻な状況のようだ。児玉先生の進言を、どのように具現するか、キャンペーンにうつつを抜かしている暇があったら、そちらに労力をつぎ込むべきであろう。

児玉龍彦教授の警鐘(ロイター通信)

と、偉そうに物申してみたのはいいけれど、毎日うっとおしい梅雨寒の毎日、この夏梅雨明けのいっときだけは、大宮経由の新幹線で長野、富山方面に行かせてほしいと祈る毎日。もちろん、GO TOキャンペーンとは無関係なので。

 

    

 

 

    

      2019 9.14 御嶽山から乗鞍・槍穂を望む

 

 

 

 

 

 

     

       

 

     

         

 

 

 

 

 

 

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