里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ナスの簡易な誘引と整枝

2020年07月15日 | 畑:果菜類
 
 今年のナスは6月20日頃から収穫が始まりました。6月の気温が高かったことから、少し早まりました。
 主枝と1番花直下の側枝2本を伸ばす3本仕立てにしています。
 誘引は、中央の1本の支柱と、畝の両側に廃材を利用したパイプを立て、それに直管パイプをフックバンドで止めた簡易な方法で行っています。


 誘引と言っても、枝を誘引止めするのは中央の支柱にだけで、直管パイプに枝が密着すると、枝が垂れ下がらず誘引しているのとほとんど変わりません。
 枝が伸びるにしたがって、この横の直管パイプを上げていきます。上げるのは今回が2度目です。これを上げます


 フックバンドを完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。60センチくらいの高さまで上げました。


 次の位置です。下から上に軽く叩いて横パイプを上げます。


 上がりました。
 枝が横の直管パイプに密着するとパイプに止めなくてもあまり動きません。直管パイプはまた上げるので、ここでもフックバンドは完全には止めません。


 次に整枝を行います。
 簡易な「ふところ枝」の整理です。


 「ふところ枝」とは、株の内側の方に向かって伸びた枝のことです。これを整理することで光線が株全体に入るようになります、例年は、風でやられることが多く、混んだところを少し間引く程度ですが、今年は畑を変えたためか風による枝折れが今のところありません。
 上からのぞき込むようにみると、結構混んできているのが分ります。


 「ふところ枝」の整理をします。中心に向かって伸びている枝を間引き、光線が入るようにして、株の勢い保ち実の太りを良くします。


 簡易な誘引と整枝が終わりました。


 1株だけ直管パイプによる簡易誘引から外れてしまったので、3本の支柱を立てて誘引し、「切り戻し剪定」を行っています。
 切り戻し剪定は、実の着いている枝を摘芯し、収穫後に枝を切り戻してわき芽を伸ばします。そのわき芽に実が着けば、また同様に摘芯と切り戻しを繰り返して枝を支柱に誘引していきます。
 中央の主枝の実を収穫して枝を切り戻し、花の着いているわき芽を伸ばします。

 収穫と同時に枝を切り戻しました。


 今度は、この花の着いている枝の上に葉を1枚残して摘芯し、下のわき芽を伸ばします。


 「切り戻し剪定」をするのは久しぶりです。たまたまですが、「ふところ枝の整理」との比較が出来ます。
 収穫が盛りになってきました。最近は雨で濡れることが多く、少し広げて乾かします。

 ほとんどが「くろべい」という中長の品種ですが、苗が不足し、「千両2号」が3株あります。右が「くろべい」、左が「千両2号」。