里山悠々録

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2020年のトマト連続摘芯栽培(株を観察する)

2020年10月20日 | トマト連続摘芯栽培

 今年のトマトも終了となりました。芯止め時に予想したときよりは少し早まりました。


 僅かに残っているのは、最後に捻枝した第4基本枝最後の花房で第10花房若しくはおまけに着けた花房です。


カウントしていない第5基本枝の花房で第11花房に当たる花房が僅かだけあります。


これで今年のトマト連続摘芯栽培は全て終了です。

 今年のトマトは出だしから極めて変則でした。蕾がごく小さい苗を不安のなか植付けた結果、最初の花房は本葉11枚で着きました。普通は本葉8枚で第1花房、11枚で第2花房が出来ますから完全に最初の花房が飛んだ状態だったわけです。
 これは全く初めての経験でした。(この時の記録
 例年なら、第1花房までは普通の1本仕立てと同じにし、第2花房から連続摘芯栽培をスタートします。今年は第1花房の位置が高いため第1花房から連続摘芯栽培をスタートすることになりました。(この時の記録
 昨年も遅れましたが、それでも7月半ばから収穫が始まりました。当然今年はさらに遅れ、収穫は7月下旬となりました。
 最後の花房を確定し芯止めしたのが9月初め。捻枝をした基本枝は4本となりました。まれに5本目を作った株があります。正式にカウントしたトータルの花房数は10花房。それにカウント外で着けたおまけの+α花房があります。(この時の記録
 昨年は連続摘芯栽培を継続的に記録するため基本枝を最後まで残しましたが、今年は第1基本枝と第2基本枝は枯れ葉を整理する際、根元から切断しました。ですから最後まで残っているのは第3基本枝と第4基本枝です。
 代表的な株の模式図を作ってみました。
 赤色が花房、緑色は葉。花房の数は全部で12花房、おまけの花房を除けば10花房です。


 スタート時点で大きなハンディを負いましたが、最終的には大分挽回しました。今年の特徴は昨年より花房数は少なくなったものの、非常に効率が良かったことです。第3基本枝に着けたおまけの花房はほとんど4個が着果し、カウントした花房と全く変りませんでした。稀にさらに1花房着けて5花房にした株もあります。また、例年出る第1花房の灰かびや真夏の尻腐れもほとんど出ませんでした。ですから、多く収穫出来た株は40個は穫れましたし、少ない株でも30個は穫れています。
 結果的には、昨年と遜色ない穫れ具合になった思います。
 一昨年、昨年、今年と模式図を並べてみました。


20年くらいは連続摘芯栽培をやっていますが、これまでのベストは一昨年、ほとんどの株が普通に40個穫れました。多分最初で最後だろうと思います。
 昨年は、今年ほどではありませんでしたが、出だしが遅くなり、少し焦って第2基本枝から花房数を多くした結果、着果しないものが多く、効率が悪くなりました。それで今年は無理をしないようにしました。
 同じ40個の収穫果数でも昨年は15花房、今年は12花房。1花房当たりではそれぞれ2.7個と3.3個なので、かなり違います。
 毎年同じようにはできません。特に今年は初めてのことが多かったです。トマト自体は搔いたわき芽をその辺に放置しておくと知らぬ間に根が出て生長するほど強い作物ですが、良い実を最初から最後まで綺麗に揃えようとすると至難です。だから面白い。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様でした。 (bluesky)
2020-10-20 22:47:02
「トマトさん有難うございました。」と言う感じですね。
手をかけた分、応えてくれるようですね。
お疲れ様でした。
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Unknown (kaz)
2020-10-21 12:37:44
blueskyさんへ
コメントありがとうございます。
今年のトマトはまずまずの結果でした。出だしのつまずきを考えればよかったと言えるでしょうね。
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