里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

小カブの旬

2020年12月26日 | 畑:根菜類

小カブが最も旨い時期になりました。
当地方も、先週に積雪があり、冷え込みが一段と強まりました。
冬になると、野菜は寒さから身を守るため体内に糖分を蓄えます。小カブも甘味と旨味が増し、今が正に旬と言えます。


葉も濃緑の伸び伸びした葉から、低温で少し黄ばみ締まった姿になってきました。


品種は昔と変らず「耐病ひかり」。
種播きが9月24日と例年より少し遅く、11月半ばから収穫を始めました。
当初、株間10~15センチのやや密植の状態から、順次大きくなった小カブから穫っているので、現在は株間15~20センチと丁度適当な状態になっています。


初めは生育にバラツキが見られますが、生長が早いものから収穫されていくので、今時分になると全体の小カブが揃ってきます。


収穫始めのように一つ一つ確かめなくても大体適当な大きさの小カブが穫れるようになっています。
それでも、やはり畝の中央付近は少し遅れている株があり、少し葉をかき分けて見ます。


「耐病ひかり」と言う品種は、蕪が大きくなっても美味しく食べられるのが利点です。とはいっても、やはり、生育日数が長くなってくると、次第に繊維分がでて硬く感じられるようになります。
今がピーク、最も手頃な大きさで滑らかな舌触り、甘味と旨味、一番美味しい小カブを楽しむことができます。葉や茎も味が出て美味しい。
収穫したときのカブの姿も絵になります。


洗い立ての純白の蕪は目に眩しいほどです。
この白い蕪の部分の本体は茎で、根はその下に付いている尻尾の部分です。これがダイコンとの大きな違い。土の中に入っているのはこの尻尾の部分だけですから、触っただけで穫れてきます。


今、食卓には毎食のように小カブの浅漬けが出ますが、飽きることがありません。

ポインセチアを水墨画で描く

2020年12月25日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙

ポインセチアを水墨画で描きました。
今日はクリスマス、昨日はイブでした。クリスマスといっても、今や特別な事もなく過ぎていきます
クリスマスの花と言えば、ポインセチア。
これまでも描いていますが、再び描いてみました。
12月になると店にはポインセチアの鉢物が沢山並びます。
ポインセチアの色はやはり光沢のある深い赤のイメージです。そして下葉は濃緑、この取り合わせが見事です。
とは言いながら、実は眺めることはあっても買ったことはありません。今年も店で眺めたのと写真のイメージで。
枝を2本立ててみました。赤の葉は濃墨で、緑の葉は淡墨で表しましたが、全体に硬い感じのポインセチアになりました。


イチジク「蓬莱柿」の剪定

2020年12月24日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」を剪定しました。
今年のイチジクはまずまずの収穫をすることができました。
昨年が、まともに収穫できないまま未熟のイチジクがたくさん残されて終了したのを考えれば、はるかに良かった思います。
ただ、だらだらとした収穫が続き、一昨年のように一挙に穫れた収穫のピークという感覚がなかったため、物足りなさを感じたことも事実です。
葉は11月半ばの強い霜で黄葉したかと思う間もなく落葉しました。


この「蓬莱柿」は秋果専用種で、その年に伸びた枝に実が着きます。
新しい枝が1年で凄く伸び、いっぱいに茂ります。(収穫始め頃の様子
もし、剪定をしないで放置すればとんでもない木になってしまうでしょう。
一目で長く伸びたのが分ります。かつ、これで8月初めに摘芯しています。
この1本から剪定します。


このように、地べたに付きそうなところは元から切りました。


主要な枝は2、3芽を残して切り戻しました。今年伸びた枝の大部分を切ることになります
切り方は、これでも少ないのかもしれません。


剪定枝はこの程度。


2本目。


同じように切りました。


全部で5本です。
かなり切ったつもりですが、自信はありません。
すべての枝を切り戻すので、見た感じでは相当さっぱりした感じになります。


カミキリムシにはしばしば悩まされていますが、今のところ新しい木くずが出ていないので、止まっているでしょうか。
当県で昔から在来種として作られてきたイチジクは全て「ブルンスウィック」という品種と知ったのは2年程前です。
我が家で以前作っていたイチジクも同じで、この「蓬莱柿」という品種があまりにも姿や生育の様子が違うので戸惑ってばかりでした。
本格的な収穫が始まって3年目。少しずつ経験値が蓄積されてはきました。

ダイコンとニンジンの冬囲い

2020年12月23日 | 畑:根菜類

ダイコンとニンジンの冬囲いをしました。
ダイコンは3回に播いています、最後に播いたのが9月2日。これが囲い用になります。品種はすべて「耐病総太り」。
11月の好天で大きくなっています。「耐病総太り」はほとんどス入りしないので、その点は安心です。
畝が2列で、60本ほど。すべて抜き取りました。


青首大根は地上部に根が半分くらい出ているので、寒冷地のこの辺りでは、これから氷点下の気温が続き、放置しておくと凍害を受け次第に傷んできます。
冬囲いは二つの方法で行っています。助っ人がいます。
これはダイコンの葉を付けたまま囲う方法。


土を掘って稲わらを挟みながら根の部分を斜めにし、土で埋めていきます。
葉が付いているので、瑞々しさが失われないのですが、稲わらが必要なのと嵩張り場所をとります。

これはダイコンの葉を落として埋める方法。

土を掘り、ダイコンの葉を完全に切ってから、稲わらを掛けて土を埋め戻します。こちらの方が手間がかからず。場所もとりません。
このように並べて囲いました。


埋め込みました。ほぼ半々です。


葉付きのダイコンから先に取り出します


このダイコンは2回目に播いたもの。1回目のダイコンは終了しましたが、これはまだ残っています。このままにしてすぐに消費します。


ニンジンは2回に播いています。
ニンジンは根が土の中に入っているので、あまり凍害は受けないのですが、厳寒期でも取り出しやすいよう大半を囲います。
これは2回目の8月9日に播いたもの。
品種は「黒田5寸陽彩」と「新黒田5寸」。


掘り上げました。


1/3ほどはそのまま畑に残し、直接、先に消費します。


1回目に播いたニンジンも少し残っていたので、掘り上げました。
これは別にしておいて、早く消費します。


ダイコンと同じように、土を掘り、葉を付けたまま稲わらを挟みながら根の少し上まで埋め込みます。


この時10本くらいずつ葉の根元を縛って埋めると取り出すときに便利です。


小さいものや形の悪いものは土付きのままビニール袋の中に入れて室内に取り込み、利用します。

一部のダイコン、ニンジンは長ネギと一緒に庭のはずれの空きスペースに埋め込みました。

積雪が多くなったときなど、使うのに便利です。助っ人も持ち帰り同様に保存するようです。



ハクサイの冬囲い

2020年12月22日 | 畑:葉菜類

ハクサイの冬囲いをしました。
囲い用の白菜の品種は、トーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」。


8月25日に直播きました。12月初めくらいで完全に結球しました。本来なら今頃の時期に完全な結球を迎えたいところでしたが、11月の好天で生育が進みました。
昨年、大玉過ぎたので、株間を少し詰めてみました。それでもかなり大きくなっています。
最近、かなり冷え込んでいますが、外葉が元気なので、ぎりぎりまで待っての冬囲いとなりました。
この2列が囲い用。1列に20数株。


手前の列の一部に、早生種を同時期に播いてみました。
こちらはぎっしりと結球し、外葉からやや飛び出し気味です。


今年も2通りの方法で囲います。
奥の方の列は外葉を縛って畑に置いたままにします。


強く縛ったので少し葉が破れましたが、枚数が多いので問題ないでしょう。

外葉はしっかりしているので十分に包むことが出来ました。


この後、さらに不織布で覆いました。


この方法は、この辺りでも良く行われ簡単な方法ですが、厳寒期には外葉が凍害で枯れてきます。
寒冷地のこの辺りで、この方法で完全に冬を越すのは無理があります。したがって、年明け後はこちらから消費します。
手前の1列は作業場の中に取り込んで貯蔵します。これもこの辺りで、ごく一般的にやられている方法。
20数株を運びました。作業は助っ人にお任せです。


少し乾かした後、外葉を少し残して新聞紙で包みます。


逆さまにしてきっちり寄せます。


その上に覆いをして終了です。


この方法が一番確実に冬越しできる囲いの方法です。水分は次第に抜けていきますが、外葉を除いて利用すれば、あまり問題になりません。
昔は大半この方法でやっていましたが、スペースの確保と手間がかかるので半分にしています。
まだ畑にはお盆のさなかに播いた早生種「郷秋60日」が残っています。


これは、何もせず収穫します。低温に当たり少し変色していますが、年内は問題ないでしょう。
これを穫ってみました。

早生種ながら、ずっしりと重くなっています。


ハクサイの市況も安値が続いています。
昔のように大量に漬物にするようなことがなくなりました。我が家でも来年はさらに作るのを少なくするつもりです。