里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

中晩生ハクサイの種を播く

2022年08月26日 | 畑:葉菜類

中晩生ハクサイの種を播きました。直播きです。天候を考えて予定より少し早めました。
10日前までには苦土石灰を全面に、畝になる部分に緩効性肥料を帯状に施用し、耕耘しています。
さらに数日前に再度ロータリー耕耘しました。


帯状全層施肥した位置に目印線を付けます。


畝立ては耕耘を兼ね管理機で行います。


畝間は80㎝。目印線が中心になるよう逆転ロータで往復し、2畝を立てます。


鍬で手直しをし、かまぼこ形の畝に仕上げます。


粘土質が強いため相変わらずのごろ土ですが、やむを得ません。
小さなドリンク瓶を使って播き穴を付けます。


品種はトーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」。
85日タイプを播くつもりでしたが、馴染みの店になく80日タイプになりました。
黄芯系の品種であまり大きな違いはないだろうと判断しました。
株間は30センチと中晩生品種としては狭いですが、大きくなりすぎる傾向にあるので狭くしています。
1カ所に7、8粒播き。写真で土との判別は無理ですが確かに播いています。


鍬で覆土し、軽く鎮圧。ごろ土なので少々不安はあります。


さらに、おがくずを掛けます。

これで、乾燥や雨に叩かれて土が固まるのを和らげたい。
こちらは10日ほど前に播いた早生ハクサイ


品種はトーホク種苗の「郷秋60日」。
発芽は揃いました、1回目の間引を行い3本くらいになっています。
ネキリムシの被害が出ています。
近隣では育苗する方が多くなっていますが、我が家は今年も直播きです。



今年のイネは草丈が高く穂が小振り

2022年08月25日 | 田んぼ

今年のイネは7月末から穂が出始め出穂期は8月3日、穂揃い期は8月5日となりました。
現在のイネは穂が出て20日余り。
これは我が家のすぐ前の田んぼ。


穂がかなり垂れ、色付いてきました。


8月の気温が高く、昨年ほどではないものの平年並か若干進んでいるようです。


当地方、8月はここまで、東北北部のような大雨からは免れ、まずまずの天候でした。
毎年のようにハラハラさせられるヤマセによる冷害の心配も今年はありません。
ヤマセの冷害ではこの時期になると誰の目にもはっきりとします。穂がこごみませんから。
こちらは別の田んぼ。


この辺りが初めに穂が出たところ。


今年のイネで感じるのは草丈が高いこと。
やはり気温が全般に高かったことによるものでしょう。
草丈が高いと言うことは葉の働きは期待できるので必ずしも悪いと言うわけではありません。
ただし、草丈が高くなると心配なのは倒伏。これが大きな問題です。
過去に台風や大雨で倒伏し、悩まされたことは何度もあります。
一週間ほど前に少し強い風が吹き、このようになびいたところがあります。


これから1ヵ月あるのでかなり心配です。
それと、もう一つ感じるのは穂が小振りだと言うことです。
詳しく調べた訳ではありませんが、長年の感覚です。手で触れば分ります。


穂の数は目標程度になっているので、着いている籾の数が少ないようです。
幼穂が生長する時期の7月中旬が特に悪天候だったからではないでしょうか。
別の田んぼ。


同じような姿ですが、若干遅いか。


穂はまだ完成しているわけではありません。今は米粒に中身がしっかり詰まるか大事な時期です。
穂が小振りでも中身がしっかり詰まれば品質が良くいいコメが穫れるはず。
当面の天気予報はイマイチで、秋雨に台風と心配の種は尽きません。


遅穫り用カボチャの誘引と整枝

2022年08月24日 | 畑:果菜類

遅穫り用カボチャの誘引と整枝をしました。
遅穫り用カボチャは抑制栽培とも言われます。貯蔵用カボチャとも。
遅穫り用カボチャは株間が狭いので親蔓1本仕立てにしています。端の1株だけが子蔓1本も残した2本仕立てです。


7月1日の直播き。
品種は「雪化粧」、1株だけ古種の「白爵」。
7月が天候不良だった割にはまずまずの樹勢で、近年では一番良さそうです。
空きスペースに蔓を誘引しました。できるかぎり蔓を伸ばしていきます。


元の方は葉が老化し、枯れが見えてきました。


本来なら1番果が10~15節くらいに着くのが理想ですが、全く着いていません。
そもそもこの位置には雌花が全く咲きませんでした。
気温が高く、雌花が出来なかったと思われます。この時期のカボチャの難しいところです。
それでも20節目くらいからいくつか着いています。


蜂が飛んでおり自然着果です。これが一番大きくなっています。


通常なら2番果に近い位置ですが、最初の果実なので1番果と呼んでおきます。
主枝から出るわき芽は全て搔くのが基本です。今回はこれくらい搔きました。


ただし、健全な葉を確保するため実の着いている節から出ているわき芽は残しました。邪魔にならない程度に伸ばしてから摘芯します。


これはその先に着いている2番果。


うまく留まるかは不確実ですが、わき芽を残しました。
これは1株だけの「白爵」。


「雪化粧」に比べると樹勢は弱いものの、着果しました。
これが20節目くらいに着いた1番果。同様にわき芽を伸ばしました。


これが2番果。やはりわき芽を伸ばし葉を確保。うまく着果するか。


「雪化粧」も「白爵」も貯蔵性の高い白皮系ですが、「白爵」はほぼ純白。
この時期は色合いは殆ど変わりません。
遅穫り用のカボチャは一昨年はゼロ、昨年は僅か3個と不作続き。今年は少なくとも数個は確保できそうな気配。
普通栽培の九重栗カボチャの1番果は数日前までに全て穫り終えました。


間もなく九重栗カボチャの2番果を穫るようになります。


㊗優勝 仙台育英高校に捧ぐ 墨彩画「フリージア」

2022年08月23日 | 水墨画:草花
画仙紙  半切1/3  

夏の甲子園で本県の仙台育英高校が遂に優勝の栄冠に輝きました。
ここに記録しないわけにはいきません。
1989年に大越投手を擁し、決勝で延長10回の大熱戦の末0-2で惜敗した試合が蘇ります。
東北勢にとっても再三の挑戦での悲願の初優勝。おめでとうございます。
須江監督や佐藤主将そして斎藤投手のコメントにも胸を打たれました。
拙い画ですが、優勝した仙台育英高校に捧げたいと思います。

過日、我が家で夏に咲く赤い花について記しました。
その中に、7月から8月初めにかけ旺盛な剣葉に朱色の花を多数咲かせるヒメヒオウギズイセンがあります。
植物音痴の小生が長らくフリージアの一種くらいに思って気にも留めず、正確な名を知ったのは近年。
フリージアを水墨の画題に取り上げる段になり、改めて調べてみたことがきっかけです。
考えてみれば、開花の時期も違い、花の形も大分違います。単に遠目に似たような姿と言うだけでした。
フリージアと言えば黄色で、朱色のヒメヒオウギズイセンより優しい感じがします。
フリージアの和名は浅黄水仙(アサギスイセン)と言うこともあるようで、納得です。
小生もフリージアの花は黄色のイメージしかありませんが、カタログを見ると様々カラフルな色があり、朱色もあります。
墨彩で描きましたが、やはり色付けは黄色となりました。


ピーマンのふところ枝を整理し支柱を上げる

2022年08月22日 | 畑:果菜類

今年のピーマンは植付け時に花芽が殆ど見えない苗だったのでスタートは遅れましたが、7月早々に穫れ始め7月下旬からは最盛となりました。
品種は「京みどり」。


毎年懸念するエソ系のウイルス病も、ここまでくれば大丈夫。
勢いは非常に良い。今年は気温が高いため枝が伸びました。


まずは簡易な整枝を行います。「ふところ枝」の整理です。
「ふところ枝」とは株の内側に向かって伸びている枝のこと。
ピーマンは花芽が着くたびに二本に分枝するので放置すると枝が混んできます。
上から覗き込むと混み具合が分ります.。


「ふところ枝」を間引きます。
中心に立てた支柱が見えるようにするのが目安。


1株でこのくらいの間引き量となりました。


「ふところ枝」を整理すると、光線が中まで通り実の肥大が良くなります。
風通しが良くなり、病害虫予防にも効果があるとされます。
次に誘引支柱を上げます。
誘引は畝の両側に立てた廃材の横パイプを上げていく簡易な方法で行っています。
誘引支柱を上げるのは今回で3度目。
横パイプに枝を誘引止めしなくてもパイプに枝が密着すると枝は動かず、垂れ下がりません。
フックバンドを完全には止めていないので、軽く叩くだけで簡単に上がります。


この後も、パイプを上げるのでフックバンドは完全には止めません。これで問題なく持っています。


反対側の横パイプも上げました。高さ7、80㎝に上がったでしょうか。


実の成りもより見やすくなりました。多少の枝折れなどは分枝が多いので気にしません。


追肥はマルチの裾を少したぐり上げ、切りわらを敷いて速効性肥料をバラまいています。


非常によく穫れており、勢いも良いので長期の収穫が期待できそうです。


トラブったのは1本だけ。茎にズイムシが入りました。萎れが出て気付きました。
フキノメイガと思われます。茎に針金を通しスプレイ薬剤で退治。枯れてはいません。