里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

蔓なしサヤインゲンの管理と収穫始め

2024年06月25日 | 畑:豆類

サヤインゲンは蔓なしと蔓ありを時期を変えて作っています。
我が家郎党が平莢を好まないため全て丸莢(丸平莢)です。
これが蔓なしサヤインゲン。品種は2品種。


右が昔ながらの「さつきみどり2号」、左がカネコ種苗の「スーパーショット」。
4月25日に我流の省力直播きしたものですが、発芽、生育とも不調でした。
間引きと土入れをして1ヵ月余、何とか形になってきました。
こちらが「さつきみどり2号」。


強風で倒れ、収穫もしにくいので簡易な支柱を作りました。
畝の両側に株を挟んで古材の短いバイプを立て、それに横パイプをフックバンドで止めました。


蔓なしサヤインゲンは草丈が低いとはいえ次第に伸びてきます。
このままだと莢が隠れて収穫もしにくい。横パイプを上げます。
フックバンドは完全には止めていないので下から軽くたたくと簡単に上がります。


枯れた下葉も邪魔になるので掻きました。


これでかなり莢が見やすくなるはずです。


不調とは言え蕾から莢まで沢山着いています。蔓なしサヤインゲンはこのように集中して着くのが特徴です。


収穫できる莢も多くなってきました。莢の形はやや不揃いで曲がりが出やすいのがこの品種の特徴です。
こちらが「スーパーショット」。


こちらも簡易な支柱を立てています。
丈が少し伸びたので、同様に横パイプを上げ、枯れた下葉も掻きました。


全体的に見ると「さつきみどり2号」より若干遅いかもしれません。
それでも大小の莢が鈴成りになっています。やはり収穫始めになりました。


こちらは莢の形が整っているのが特徴です。莢がストレート型です。
この株が分かりやすい。


ちょうど助っ人がやってきて収穫してくれるというのでバトンタッチ。
助っ人が我が家の分と置いていった蔓なしサヤインゲン。


品種が区別されていませんが、今回は「さつきみどり2号」の方が少し多いようです。
来週には最盛期になるでしょう。
さらに蔓ありサヤインゲンの管理を行いましたが、それは明日記すこととします。





3回目に播いた春ホウレンソウ「サンライト」を穫る

2024年06月24日 | 畑:葉菜類

3回目に播いた春ホウレンソウを穫っています。
3月早々に我流の省力早播きをした1回目の春ホウレンソウは5月中に穫り終えました。
これは穫り切れず放置していた残骸でトウが立っています。


この「キングほうれん草ボーカル」と言う品種は濃緑でがっしり型。未だ特徴がしっかりと残っています。
2回目に播いた春ホウレンソウは5月20日頃から穫り始めまだ少しだけ残っています。
「スプリングほうれん草」はほんの僅かの穫り残し。


まだ残っているのは「キングほうれん草ボーカル」。


この品種は春ホウレンソウとしては珍しいぐらいのがっちりタイプです。
今年の高温乾燥の天候でその傾向が際立っています。
葉は依然濃緑色、肉厚でトウ立ちも極めて遅い。
こちらが数日前に穫り始めた3回目に播いた春ホウレンソウ。


品種はかなり昔に作ったことのある「サンライト」。
たまたま種を見かけたため郷愁に駆られて作ってみましたが、安易でした。
こんな品種だったかと思わず嘆息です。


田んぼ作業の合間を縫って5月初めに種播きしました。
雨が極端に少なく灌水したものの発芽も生育も不揃いで、「サンライト」も運は悪かった。
2回目の春ホウレンソウを穫り終わった後収穫が途切れるだろうと予測しましたが、6月になってあっという間に生長。


2回目に播いた「キングほうれん草ボーカル」を追い越すくらいに伸びました。
良く言えば収穫が途切れなかったとも言えますが、典型的な軟弱徒長。


葉色は黄緑色、誠にもってふわふわと言った葉っぱです。


早くも花芽の見えてきた株があります。晩抽性でも負けているようです。
天候が異常高温だったこともあってタイミングも最悪ではありました。
しかし、冷静に考えてみると典型的な春ホウレンソウとも言えます。
播種期が違いますが、3品種を並べてみました。
左から「サンライト」「スプリングほうれん草」「キングほうれん草ボーカル」


向きを変えて、同じく左から「サンライト」「スプリングほうれん草」「キングほうれん草ボーカル」


写真では違いが分りにくいかもしれませんが、実物ははっきりと違いが分ります。
春ホウレンソウの品種選定はまずはトウ立ちの遅いことが第一でありました。
新しい品種の方が改良されているようです。当然かもしれませんが。


墨彩画「黄菖蒲」

2024年06月23日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙
 

アヤメ類の中で6月に方々に咲いている黄色の花。
昔はハナショウブの一種とばかり思っていました。池の周りや湿地によく生えています。
植物音痴の小生もアヤメ、ハナショウブ、カキツバタの違いはそれなりに分っているつもりでした。
キショウブと言う別種があると知ったのはそれほど前のことではありません。
花菖蒲園に言っても黄色の花は見かけますが、自然に生えているこのキショウブより端正のような気がします。
考えてみれば天然のハナショウブがそんなに方々にあるわけもないと言うものです。
いつの間にか我が家の育苗ハウスの前にも小型のアヤメに混じって生えています。
明治期に導入されたものが野生化して拡散し、方々で見られるようになったのでした。
その結果、在来種を駆逐する恐れがあるとして環境省の「要注意外来生物」に指定されています。
とは言え画のモチーフにはなり得るので墨彩画で描いてみました。どんなものでしょう。


タマネギの二つの乾燥法

2024年06月22日 | 畑:土物類

タマネギは先日一斉収穫し、作業場の下屋に取り込み陰干ししています。


品種は中晩生種の「ネオアース」。
今年は一部早生種を作ったので昨年より若干少ないかもしれませんが、作柄良好です。
作業場の下屋に広げて10日ほど経ちました。
「ネオアース」のメインは長期貯蔵。来春まで保存し食します。
貯蔵中に腐敗などを出さないためには、しっかり乾燥することが大事です。
乾燥不十分のままコンテナなどに詰め込むと、中の方が腐れやすい。
我が家で行っている乾燥法は2通りです。
一つは一般的に行われている吊しによる方法、もう一つはコンテナに並べる方法です。
昔は殆どが吊しでしたが、「ネオアース」を作るようになり、年々コンテナに並べる方法を多くしています。
助っ人がやってくれるというので頼みました。
要領は分っており、小生が他の仕事をしている間に終わっていました。
大玉はかご形のコンテナに並べて乾燥します。


この場所は、収穫後取込み陰干ししていたところです。
「ネオアース」は大玉の比率が高いため、この乾燥法が最も安心なようです。


大玉の場合、吊り玉にしにくい。重みに耐えかねて落ちるものも出てきます。
この方法は落ちる心配をする必要がありません。今年は過半がこの方法です。
我が家の方法はかご形コンテナの下に空間を設けるところがミソです。


この方法だと上下から乾燥させることができます。吊り玉と似た条件です。
コンテナに並べるのも出来るだけ重ねないようにします。
この辺りは特大玉が多いようです。特大玉は乾きにくいので無理しないように注意が必要です。


茎と根がしっかり乾けば乾燥した証しとなります。
吊しによる乾燥は中玉以下のもの。L、M級が主体です。


タマネギの茎を2、30㎝付けひもで縛り、竹竿に吊します。


片側数個ずつ縛って竹竿に掛けます。


この場所は少々雑然としているものの雨に当たらず風通しが良いので乾燥するには適します。


昔からやられている方法ですが、茎がしっかりしていないと大玉では落ちるものが出やすい。
今年は吊しよりコンテナ乾燥の方が多くなっています。
S級以下のクズ玉は僅かでした。ネキリムシ被害で植え替えたものが主だと思います。


コンテナ乾燥の方は小さなものでも350g、特大玉は500gを超えます。
コンテナ乾燥の小さいものと大きいもの。


目利きがどうか計ってみました。

ほぼ合っているようです。


しっかり乾燥したのが確認されれば、コンテナにある程度重ねて取り込みます。




直播きのリーフレタスが大株になってきた

2024年06月21日 | 畑:葉菜類

大雨に見舞われた地方もあるようですが、当地はこの時期あまり経験したことのない日照り。
今月初めに少々の降雨があったのみで雨は殆ど降っていません。
近くのアメダスでは6月4日以降の降水量はたった1ミリ。この時期としてはおそらく記録ではないでしょうか。
それでも作物は健気に育っています。夏野菜もかなり穫れてきました。
こちらは5月半ばから間引きを兼ねつつ穫り始めた直播きのリーフレタス
サニーレタスとグリーンリーフレタスの非結球レタス2種です。
1ヵ月余り穫り続けています。
これがグリーンリーフレタス。未だ不織布を掛けたままにしています。


この不織布は広幅ではないため少しはみ出しています。
レタス類は虫があまり付かないので外すつもりでしたが、チョウが飛んでおりもう少し我慢することにしました。
それでも生育は順調。大分収穫したはずながら未だ一面に広がっています。


今はほぼ株間2、30㎝くらいの本来の株間になっています。


収穫し株間が広がるとすぐに葉も広がるため隙間はすぐに埋まってしまいます。
かなり大株になってきました。


まだしばらくは穫り続けますが果たして穫り切れるか。
気温が異常に高いため、腐敗の見える株が出てきました。
穫ってみます。


1株でも大きな株になってきました。食感は少し落ちてきた感じがします。
こちらがサニーレタス。こちらも不織布をべた掛けしたままです。


同様に本来の株間まで収穫が進んできましたが、やはり穫ればすぐ株間が埋まります。


色も一層鮮やかになってきました。
一面サニーレタスの状態なので、ちょっと見には収穫したように見えないかもしれません。

但し、茎が伸びてきた株が見えます。
もともとサニーレタスは柔らかいため食感は良好です。


穫ってみました。


1株で十分なボリュームです。
当分収穫は続きます。助っ人もせっせと穫っていますが、穫り切るのは難しそうです。