くちこが、サメ氏と出会った時には、サメ氏は既に自衛隊を退官していたし、
本来くちこは自衛隊について何も知らなかったのですが、サメ氏と再婚したせいで、
自動的に元自衛官の妻になったのでした。
先月は、自衛隊生徒入隊五十周年で此所、呉の江田島海上自衛隊に来たのですが、
またまた先週末から、今度は海上自衛隊幹部候補生学校の四十周年で来た次第。
五十歳過ぎて自分の人生にこんなに自衛隊が入ってくるとはねえ。。。
自衛隊って、世間的に特に今、微妙な組織で・・・
そして存在が曖昧なような、
建前に信憑性が無くて、無用論もあったりして・・・
ブログに政治色を出したくないので触れにくいのですが、
「護る組織」って要るよなって思うようになりました。
災害派遣も含めてね。
何処まで?はともかく。
とにかく、
自衛隊生徒の面々もたくさん幹部になられていたし、
くちこ的には幹部候補生同期の幹部も漢字が同じだから同様に考えていましたが、
どうも、これが、結構、違う。
生徒から防衛大に進学した人は別として。
サメ氏は、とても珍しい経歴で、
一般高校を中途で辞めて、自衛隊生徒に十六歳で?入隊し、
自衛隊で働きながら一般大学の夜学を卒業して、
自衛隊幹部候補生学校に入学し、幹部になった、妙なケースなんです。
大半が防衛大を出て自動的に幹部になった人達で、
幹部候補生学校とは、たった一年しか無いけれど、一般四大卒と防衛大卒が混ざって
同列になる為の一年って感じかなあ?
以前、東京での同期会に出席して、くちこは人生初、フォーマルナイトを無謀に!経験したのでした。
口あんぐりで、思いっきり場違いな服装でした。。。
日本の防衛をこの人達が握っているんだなあって言う実感を初体験したり。
今回、立て続けに、生徒と幹部に出席してみて、
ふと、古い言葉を思い出しました。
キャリア組、ノンキャリア組?
ホワイトカラー、ブルーカラー?
うすらぼんやり生きてきたくちこには、未だよく解っていませんが。
同じ場所に行ったのに、
見学する場所も、受ける待遇も全く違っていたのも驚きでした。
前回は、第一術科学校を見学、
今回は、幹部候補生学校を見学(これが、赤煉瓦の旧海軍兵学校)
前夜は、懇親会でした。
くちこは、前回で懲りたので、まじめにドレスアップしました。
この手のことが苦手で面倒で、女に生まれたことを恨みたくなるのですが、
「サメ氏の妻」と言う「持ち場」を果たす為に、くちこなりに尽力しました。
ご主人達は、幕僚長?総監?海将補?海将?最低でも佐官ですね。
そうそ、くちこは、今年からコンタクトレンズを諦めたんです。
そろそろ老眼が(T_T)
で、存在感のある装うタイプの眼鏡を新調しましたよ、CELINE・DIONです。
今回は、田舎だったせいか?皆さん地味で逆にくちこが派手だったかも。
お隣の席だった人。
ウクライナとかボスニアの紛争地帯に行かれたそうで・・・
スナイパー通りってあって、動くモノは全て撃ち殺された所を歩いたそうです。
まだ生々しい銃痕を見て、その惨状を見て、
兵器を作っても、兵器を使って訓練しても、
それで実際に人を殺してはいけないなあって実感したそうです。
これって、紙一重・・・
確固たる線引きが守れるか・・・
でも、戦争に備えずには居られない、人間の哀しいサガなのかなあ。
さて翌日。
旧海軍兵学校、現幹部候補生学校の中を見せて貰いました。
明治26年落成。
未だ現役で使われているって凄いよねえ。。。
居住区です。
「護らせてください」
それは、サメ氏のプロポーズの手紙にあった言葉です。
此所に根源が・・・
お風呂です。
外には昔の・・・くちこ、興味無し(^_^;)
↑海の特攻隊ですね。
遺書とか、たくさん達筆で遺されていました(T_T)
散った彼らの魂の前で、断固誓ったのが、憲法九条だと、
くちこは理解して生きてきたんだけどな。
破ってはいけない約束をみんなで背負っていると思っていたんだけどな。
↑撮影禁だったので内部の写真はありませんが、博物館みたいなところで・・・
脱帽してお辞儀をして入室し、撮影も通話も禁止です。
正面に大きな赤絨毯の階段があり、正面の密室に東郷平八郎元帥の遺髪が祀られているそうで。
他、色々な展示がありました。
幹部候補生学校の食堂で、お弁当を食べました。
お偉方さん達の案内で回りましたが、学生も九名助手役で同行してくれ、
くちこの隣の席でお弁当を食べていました。
今春、防衛大を出て此所に入校したそうで、パイロット志願だとか。
お父さんが五十歳だそうで・・・・
実は、くちこの次男も防衛大を合格していたのですが他の大学に進学しました。
学校が勝手に受験させただけだったのでね。
もし防衛大に行っていたら、此所にいたのかな、とか考えたりしました。
そこで、彼に向かって、ウルトラOBの面々が長々ご指導ご鞭撻を・・・
「しっかり、勉強しとけ」
「緊急時の役に立つのは自分が頭に入れた内容だ」
「どんなにたたき上げの部下よりも、自分達の知識と判断こそが正しいのだ」と。
くちこ心の声・・・
「そうかなあ?」
「くちこも三十数年看護師をしてきたけれど、緊急時に役に立ったのは、経験と場数」
「そして動物的なカンと迅速な行動だったけどな」
確かに、知識が不要な筈も無く、勉強も大いに結構だけれど、
頭の中の知識だけからの指示を受ける部下は、どうだろ?
くちこは以前、立派な大学卒、大学病院勤務歴のある優秀な助産師を引き受けたけれど、
お産は一人で取ったことは無く、
注射をしたのは人生で一度だけで、しかも筋肉注射。
経歴は素晴らしいけれど、任せるには、どんなに不安だったか。。。
責任には、くちこも連座する訳で。
しかし某元総監のお言葉をそこら辺のオバサンが水をさせる筈もなく、
黙ってお弁当を食べていたのでした。
最後は、売店でお買い物を。
戦闘帽を売っていたのだけれど、闘くらいさ、漢字で書けよ・・・
平和呆けだなあ。。。
幹部候補生の同期会って十年に一度だったのですが、全国区で招集するのはこれで最後だそうで。
みなさん、お元気で!
で、歩きに歩かされたくちこは、またまたへたってしまったのでした。