日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

命日

2012年09月12日 | インポート
父が59歳で他界してから満27年が経つ。

27回目の父の命日になるが、特別に何かをすることもなく、ずいぶんと時間が過ぎたのだなと思う程度になってきた。

今年の8月で27歳になった長男が生まれてから、1ヵ月程度で浄土へ旅立った。

2週間の入院生活で、あっけなく死んでしまった。

大阪に住んでいた頃だったが、母からの電話で、あまり好ましくない病気で父が入院したという事を聞いた。

子供は私を含めて4人いるが、4人とも母からの電話を聞いて、急遽長崎の実家に駆けつけた。

入院先の病院で、その4人の子供が交代で、病院に泊り込んで付き添った。

結果は承知していたが、少し早すぎる一生だった。

私の、大阪で暮らしていtた家族は、妻と2人の娘と生まれたばかりの長男だったが、入院中の父に、生まれて1ヵ月足らずの長男の顔を見せる事が出来た。

男系の孫が生まれてくれた事に、安堵して旅立ったのかもしれない。

生まれて初めての喪主をつとめる事になったが、人様の葬式にも出た事がなったような年代だったので、田舎のしきたりも分からずに、近隣の手伝ってくださった方々に対して、かなり失礼な振る舞いをしたようにも思う。

葬儀を終えて、一度家族5人で大阪に帰ったが、妻と3人の子供たちは、1月もしないうちに母が1人で暮らしている長崎の私の実家に帰すことにした。

その後5ヶ月近くの大阪での会社員としての単身での生活を経て、私も長崎に帰って実家にて航空写真測量の事務所を開業する決心をした。

紆余曲折があり、現在は大村市竹松遺跡の発掘アルバイト作業員として働かせてもらっている。

27年間という時の流れが、色々な悲しかった出来事やつらかった出来事などの記憶を薄めてくれる。

時間の経過は心の薬にもなる。



豊田一喜