高規格道路の計画路線区域の中に、自分が所有している、地目が畑の土地がある。
その土地の境界の立会いが午前中にあった。
子どもの頃に、父親に連れられて何回も行った事がある5枚の段々畑の、隣接する土地との境界の屈曲点に、頭が白いプラスチック杭が復元して打設してある。
愛野町においては、昭和49年ごろに平板測量による地籍測量が実施されていて、その成果が法務局にて登記されており、不動産登記法17条図面として認定されている。
現在の地籍測量は、トータルステーションを使った座標法にて筆界点の位置は精密に計測されているが、愛野町で地籍測量が実施された昭和49年ごろにはそのような便利な測量器械はなかった。
それゆえに、基準点の骨格となる地籍図根三角点の位置座標を、トランシット(測角儀)を使った三角測量にて決定し、それらの地籍図根三角点を基準点として、細部の筆界点の位置を測量するための基準点である地積図根多角点を、トランシットと鋼巻尺を使った多角測量にて実施していた。
そのようにして決定された地籍図根多角点等を利用して、細部の筆界点の位置を平板測量にて図解的に測量して地籍測量図としていた。
旧愛野町においては、合併して雲仙市になる少し前に、そのようにアナログ的に図面化されていた地積測量図上に表示してある筆界点を、精密な座標測定装置にて座標化してあった。
今回の立会いは、そのようにして座標化された筆界点の座標値を元に、現地に復元表示してあるプラスチック杭の位置で、土地の境界が間違いないかどうかの確認のための立会いだった。
「アークタンゼントと測設のはなし」で説明しているような、座標値が既知なる地点への杭の復元打設(測設)により表示された地点の確認という事になる。
現況平面図上に重ねて表示されている、土地の境界点(筆界点)に復元表示されているプラスチック杭の位置の確認を、測量会社の人の案内で行なった。
平板測量のアナログデータから座標化された数値にて復元された筆界点の位置ではあるが、元々の平板測量データが、かなり正確であった事がうかがえる位置に復元されていた。
現場の立会いはつつがなく終わったが、印鑑を持参していなかったので、測量会社の人に車で3分の自宅まで来てもらい、立会い承諾書類6枚ほどに署名、押印した。
午後には、お彼岸なので、妻とふたりで墓掃除と墓参りに行った。
私たちの墓参りのコースは決まっていて、まずは光西寺というお寺の室内墓の親戚の墓2箇所にお参りをする。
水を取替え、自宅の庭に咲いていた花を飾ってから、線香をあげてお参りをする。
その後に、そこから車で2分ぐらいの所にある我が家の墓所に行く。
8月の盆前に墓周りの除草をしてきれいにしていたが、雨とお日様の力によって、草が30cmほどの丈に伸びていた。
刈り払い機で伸びた草を刈り倒し、金属製の熊手でそれらをかき集め、花立の水を入れ替えて、自宅の庭に咲いていた花を飾り、線香をあげてお参りをした。
1時間程度で終わったが、その流れで、墓から車で5分ぐらいの所にある隣町の妻の実家の墓参りに行き、さらにそこから車で5分ぐらいのところにある、昨年の10月に98歳で亡くなったおじさんの墓まで足を伸ばしてお参りする。
掃除する事が出来る墓があるという事は幸せなことだと思うし、墓掃除と墓参りをすると心が落ち着く。
いずれは自分も、そこに入る事になる場所だから。
豊田一喜
その土地の境界の立会いが午前中にあった。
子どもの頃に、父親に連れられて何回も行った事がある5枚の段々畑の、隣接する土地との境界の屈曲点に、頭が白いプラスチック杭が復元して打設してある。
愛野町においては、昭和49年ごろに平板測量による地籍測量が実施されていて、その成果が法務局にて登記されており、不動産登記法17条図面として認定されている。
現在の地籍測量は、トータルステーションを使った座標法にて筆界点の位置は精密に計測されているが、愛野町で地籍測量が実施された昭和49年ごろにはそのような便利な測量器械はなかった。
それゆえに、基準点の骨格となる地籍図根三角点の位置座標を、トランシット(測角儀)を使った三角測量にて決定し、それらの地籍図根三角点を基準点として、細部の筆界点の位置を測量するための基準点である地積図根多角点を、トランシットと鋼巻尺を使った多角測量にて実施していた。
そのようにして決定された地籍図根多角点等を利用して、細部の筆界点の位置を平板測量にて図解的に測量して地籍測量図としていた。
旧愛野町においては、合併して雲仙市になる少し前に、そのようにアナログ的に図面化されていた地積測量図上に表示してある筆界点を、精密な座標測定装置にて座標化してあった。
今回の立会いは、そのようにして座標化された筆界点の座標値を元に、現地に復元表示してあるプラスチック杭の位置で、土地の境界が間違いないかどうかの確認のための立会いだった。
「アークタンゼントと測設のはなし」で説明しているような、座標値が既知なる地点への杭の復元打設(測設)により表示された地点の確認という事になる。
現況平面図上に重ねて表示されている、土地の境界点(筆界点)に復元表示されているプラスチック杭の位置の確認を、測量会社の人の案内で行なった。
平板測量のアナログデータから座標化された数値にて復元された筆界点の位置ではあるが、元々の平板測量データが、かなり正確であった事がうかがえる位置に復元されていた。
現場の立会いはつつがなく終わったが、印鑑を持参していなかったので、測量会社の人に車で3分の自宅まで来てもらい、立会い承諾書類6枚ほどに署名、押印した。
午後には、お彼岸なので、妻とふたりで墓掃除と墓参りに行った。
私たちの墓参りのコースは決まっていて、まずは光西寺というお寺の室内墓の親戚の墓2箇所にお参りをする。
水を取替え、自宅の庭に咲いていた花を飾ってから、線香をあげてお参りをする。
その後に、そこから車で2分ぐらいの所にある我が家の墓所に行く。
8月の盆前に墓周りの除草をしてきれいにしていたが、雨とお日様の力によって、草が30cmほどの丈に伸びていた。
刈り払い機で伸びた草を刈り倒し、金属製の熊手でそれらをかき集め、花立の水を入れ替えて、自宅の庭に咲いていた花を飾り、線香をあげてお参りをした。
1時間程度で終わったが、その流れで、墓から車で5分ぐらいの所にある隣町の妻の実家の墓参りに行き、さらにそこから車で5分ぐらいのところにある、昨年の10月に98歳で亡くなったおじさんの墓まで足を伸ばしてお参りする。
掃除する事が出来る墓があるという事は幸せなことだと思うし、墓掃除と墓参りをすると心が落ち着く。
いずれは自分も、そこに入る事になる場所だから。
豊田一喜