川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

 集団疎開と山村留学

2011-06-08 10:32:45 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

山村留学を推進してきたNPOや自治体が震災被害にあったこどもたちを積極的に受け入れているようです。僕も訪ねたことのある長野県泰阜(やすおか)村は村を挙げての取り組みを表明しています。

 

 

東日本大震災で被災された皆様へ


                   長野県泰阜村の震災支援について
                   被災児童の山村留学受け入れ(長期:数ヶ月~最長3年)

   泰阜村長 松島貞治

 このたびの「東日本大震災」にて被災されました皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。また、震災により尊い命を無くされました皆様のご冥福を謹んでお祈りし、ご遺族の皆様に深くお悔やみを申し上げます。
 長野県泰阜村は長野県南部に位置する人口1900人の小さな山村です。在宅福祉政策を「共助」の仕組みと位置づけ、村民皆で支え合う村づくりを展開しています。
 このたびの東日本大震災におきましても、このような支え合いによって成り立つ村が、村内の資源を総動員して微力ではありますが支援をさせていただきたいと強く思っております。
 ご両親は仕事や復興で居住地を離れられないが、こどもだけでも安心して生活させたいと感じられている方、ご希望があればご連絡をいただければ幸いです。4月1日現在、すでに2人の被災児童の受け入れが決まっております。
泰阜村は、阪神大震災の時は、村内のNPO、小学校、役場、村民が協働し、被災児童を3年間山村留学にて受け入れました。経験と実績もありますのでどうかご安心してご連絡をいただければ幸いです。
最後になりますが、一日も早く普段の生活に戻れますよう、皆様のご無事を心よりお祈り申し上げます。
 
1.被災児童の山村留学による受け入れ
  ・生活受け入れ:NPOグリーンウッド:暮らしの学校「だいだらぼっち」
  ・学校受け入れ:泰阜小学校・中学校
  ・経費負担:泰阜村
  ・期間:受け入れ開始時点から数ヶ月~1年間(2012年3月31日まで)
   ※復興状況及び村の方針により、最長3年間
  ・人員:残り3人(4月1日現在2人決定済み)
 

  詳しくは●http://blog.goo.ne.jp/gwshien/c/2927f8989cdad3aa8db16842296bea6f

 NPOグリーンウッドが中心になって展開してきた山村留学の実践が土台になって村民・学校が一体となって受け入れ態勢を作っています。

 山村留学の取り組みは全国各地で行われています。泰阜村以外でも震災被害者の受け入れがすすんでいるのかもしれません。

      ●http://www.sodateru.or.jp/blog/jimukyoku/archives/2011/03/post_34.html

 

 福島県の郡山市や福島市などのこどもたちを集団疎開させるべきだという声が強まっています。経済力をはじめ条件に恵まれたこどもの多くは既に避難しています。こどものことを考えるなら疎開を早期に断行すべきだと考えられます。蒸し暑い教室に閉じ込めてどうやってこの夏を乗り切るのでしょう?

 文部科学省と福島県教育委員会は検討を進めているのでしょうか?山村留学の実践の体験を持つNPOや自治体の知恵と力を借りながら、国を挙げてこどもを守り育てる取り組みに立ち上がる時ではありませんか。

 予算がないという声が聞こえてきます。そういうことを言っている時ではありませんが、あえて言うなら子ども手当に所得制限を設けたり高校無償化をやめてその金を使えばいいのです。私学助成もやめればいいと僕は思います。

 こどもたちの健康を守るためです。誰もが反対はしづらいでしょう。民主党政府のメンツも立ちます。

 非常の時だと言ってただ疎開させればいいというわけではありません。こういう時にこそ、私たちの教育力を総動員してこどもたちに終生忘れることのできない体験をプレゼントしましょう。人のぬくもり、人間への信頼、自然への恐れと感動、労働の喜び、などなど。

 私たちが体験してしまった大震災と原発事故は人類史を画する大事件です。この体験を心に深く刻んで新たな生き方(哲学)を打ち立てなければ人類に未来はありません。

 未来に生きる子供たちに何としても希望の種を残さなければなりません。

 川越だより●「山村留学を国策に」http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/3640b42b594788f6670639b40abca9b4