川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

あすはデモに!  「年寄りの暇つぶし」いろいろ

2011-06-10 06:01:36 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

福島原発の復旧作業のボランティアに年寄りたちが名乗りを上げたというニュースを読んだ。60から上の元技術者などが「暇つぶし」にやるのがいいといっている。

 定年退職後の年寄りは暇である。もちろんあれこれと忙しいかたもおられるだろうが暇を持て余して途方にくれている人も少なくないような気がする。僕などはもともと無趣味なところに来て病気を体験したので責任のある社会的活動も敬遠するようになった。だから暇である。

 抗がん剤の後遺症で体にしびれがあるので家にいると横になりたくなり、横になると眠くなる。これでは病人になってしまう。だからサイクリングや散歩に出る。時には旅行。動けばいくらでも?動けるのである。そんな日はあっという間に?一日が終わってしまう。

 退職時に娘がブログをやれるようにしてくれた。短い記事をかくにも2・3時間はかかる。読んでくれる人がいると思えば社会とつながっている気がして日課となった。これがなかったらどうなっていたのだろうかと思う。

 僕が暇つぶしでやっていることはこんな具合だがもう少し出来ることはないかとあれこれ考えてみることもある。出来ることで社会の役に立ちたいと思うのだがなかなか成案はない。

 今できそうなのはデモに参加することだ。有り余っている思いを少しでも行動に移した気になれる。歩いて体を動かせる。だから明日のデモに参加するのが楽しみだ。若い人たちが敷いてくれたレールを歩けばいいのだからなんの苦もない。

 暇つぶしに原発でボランティアをしようなどと考えることが出来る人は凄い。羨ましい気もする。

 年寄りだとはいっても社会の一員だ。「暇つぶし」に自分に合ったことをしよう。

 あすは100万人デモの一人になって歩こう!

    僕のスローガン。「福島のこどもたちを集団疎開させよう」「乳児と母親の避難を公費で保障しよう」「脱原発の政府を作ろう」

 同じ思いを持つ方と出会えるかな。

   ●6・11デモhttp://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/1f4aa2fbd23ff5a284642a17d7b404be


 放射線下の作業は「年寄りの暇つぶしに限る」 暴発阻止行動隊、語る

NCN 2011年6月8日(水)21時00分配信

福島原発暴発阻止行動隊 放射線による被害は細胞分裂の活発な若い人ほど大きいとされ、福島第1原発の復旧に当たる作業員たちの健康状態が心配されている。そんな中、「将来を担う若い世代に、放射能被ばくのリスクを負わせられない」と、シニア世代が立ちあがった――。2011年6月3日のニコニコ生放送「緊急特番 これが福島原発の現場だ!」には、「福島原発暴発阻止行動隊」のメンバーが出演し、復旧作業に向けた意気込みを語った。

 福島原発暴発阻止行動隊は、現役を退いた60歳以上の元技能者・技術者を中心としたボランティア組織。若い世代に比べて被ばくによるリスクが少なく、現役時代の知識・経験も動員できるという強みを活かして、原発の復旧作業に当たることを目的としている。現時点ではまだ、福島原発の現場に入る許可は下りていないが、細野豪志首相補佐官は「なんらかの可能性がないか探っていきたい」と、力の活用に前向きな姿勢を見せている。

 発起人の山田恭暉さん(72歳)は、

「原発の復旧作業では非常に汚れた場所で仕事をしないとならない。『これでどうするんだよ』と昔の技術屋仲間と話していたら、『やっぱりこれは年寄りがやるしかねえな』という結論が否応なしに出てきた」

と結成のいきさつを語る。友人を中心に呼び掛けたところ、多くの賛同者が集まり、現在では270人以上が参加。その中には、京都大学の小出裕章助教ら、原発の専門家も含まれている。とはいえ、原発の冷却には年単位の時間が必要とされているため、まだまだ人手が足りない。十分な仕事をするには、千単位の行動メンバーと、万単位のサポーターが必要になるとし、組織作りにも力を入れている。

■復旧作業は「年寄りの暇つぶし」で

 メンバーの1人、伊藤邦夫さん(72歳)は、「誰かがやらないといけない。やるとしたらやっぱり、年寄りの暇つぶしでやるのが一番良い」と冗談めかして言う。他のメンバーも「意気込みは特にない。さらりとやっていこうかな」(家森健さん・59歳)、「肩に力を入れず、できることをやっていく」(森哲雄さん・72歳)、「やるべきことを淡々と」(篠田えみ子さん・60歳)と、あくまでも自然体だ。

 山田さんは言う。

「我々は手を挙げた口ですけど、手を挙げないという選択も非常に大事だということを強く訴えたい。参加したから尊いということはない」
「現場は、映像よりもはるかにきついところだと思いますし、そこでためらいが生まれることもあると思う。それは非難しないし、受け入れる。ためらって逃げることも許すという前提でやりたい」

 そこに、特攻精神やヒロイズムはない。しかし、だからこそ、こんなにも頼もしく、大きく見えるのかもしれない。

(野吟りん)

     出典●http://news.nicovideo.jp/watch/nw72700